つくば市のオンライン診療を全世界に発信
2025年11月4日から6日までの間、スペイン・バルセロナで開催された「Smart City Expo World Congress 2025」で、つくば市のオンライン診療の取り組みが話題となりました。この国際的なイベントは、世界中の企業や自治体が集い、スマートシティに関連する最新の技術や取り組みを発信する場となっています。
「つくば市休日夜間デジタル急患センター」とは?
つくば市と連携する株式会社リーバーが紹介したのは、「つくば市休日夜間デジタル急患センター」に関する取り組みです。このプロジェクトは、2024年12月から開始される予定で、子ども向け医療機関の診療時間外にもオンラインでの医療相談が可能な仕組みを提供します。これにより、患者は自宅で医師の診断を受けることができるため、特に夜間や休日に急な体調不良に見舞われた際に、迅速な対応が可能になります。
「LEBER」という名前の遠隔医療アプリを利用し、地域の住民が簡単に医療相談を行えることを目指しています。このアプリは、すでに全国各地で導入されており、利用者は手間いらずで医師にアクセスできるのが魅力です。
Smart City Expo World Congress 2025の成果
「Smart City Expo World Congress」は、2011年に始まり、今回が注目される回となりました。来場者数は25,771人、参加国数は135カ国、出展社数は1,150社に上ります。このイベントでは、スマートシティの実例、地域のデジタルトランスフォーメーション(DX)、データ活用、ガバナンス、さらにはスマートヘルスケア技術に至るまで、幅広いテーマが取り上げられました。
つくば市のブースでは、来場者を対象に具体的な取り組みが紹介され、参加者からは「非常に興味深い」との声が寄せられました。つくば市が取り組むオンライン診療は、今後の医療のあり方に影響を与える可能性を秘めています。
遠隔医療技術の進化
株式会社リーバーが提供する「LEBER」は、24時間365日、スマートフォンを通じて医師に相談できるアプリです。すでに440人以上の医師が登録しており、利用者は体調不良やメンタルヘルスの問題にも気軽に相談できます。また、地域によっては医療インフラとして利用されており、住民のサポートに役立っています。
さらに学校向けの「LEBER for School」や、企業向けの「LEBER for Business」も用意されており、それぞれに特化した機能が提供されています。教育機関向けでは健康観察が、企業向けでは福利厚生の一環で医療相談を行う機能が実装されています。
株式会社リーバーのビジョン
2017年に設立された株式会社リーバーは、「いつでも。どこでも。誰にでも。」をモットーとし、全ての人々が適切な医療を受けられる社会を目指しています。つくば市の取り組みに代表されるように、企業としても地域貢献を進めており、今後のさらなる展開が期待されます。
今回のイベントで発表された取組みは、つくば市だけでなく、全国に広がりを見せることで、次世代の医療へと繋がることが期待されます。今後も、技術革新と地域連携を通じて、より良い医療の姿を描く取り組みに注目です。
詳しくは、
つくば市休日夜間デジタル急患センターについてをご覧ください。