地方創生と脱炭素社会への新しい一歩
株式会社森とみずのちから、NTTアノードエナジー、そしてCoIU設立基金の三者が手を組み、国内の豊かな水資源を利用した小水力発電事業の可能性を探求しています。この取り組みは、地方創生と地域共生、及び脱炭素社会の実現を目指したもので、再生可能エネルギーの普及を通じて地域産業の発展にも寄与することを目的としています。
協定締結の目的
再生可能エネルギーの導入が求められる中、小水力発電は特に注目されています。この発電方式は、河川の高低差を利用して発電するもので、地域資源を活用し持続可能なエネルギー供給が期待されるからです。発電効率は一般的に60%から80%とされており、これは太陽光発電と比較しても非常に高い数値です。これにより、地域に密着したエネルギー事業を展開する可能性が広がります。
森とみずのちからとNTTアノードエナジーは、地域の特性を生かし、環境に配慮した発電システムの構築を通じて脱炭素社会への貢献を目指しています。森とみずのちからが有する小水力発電所の開発に関する知見を生かし、NTTアノードエナジーが持つエンジニアリング能力やメンテナンス技術を融合させることで、より効率的な電力供給が実現されることでしょう。
さらに、CoIU設立基金は、このプロジェクトにおいて地域共創を人材の観点から提案し、三者の協力を深めていくことを目指します。地域の人材を育成し、地域の特性に合った持続可能な社会を築くための基盤づくりを進めます。
各社の役割と協定内容
森とみずのちからは、地域のニーズに応じた発電システムを設計・実施し、地域への貢献を果たすことを目標としています。NTTアノードエナジーは、エネルギーの調達から販売までを手掛ける「エネルギー流通ビジネス」を推進し、地域と共に成長する事業を展開します。
共同での取り組みとしては、中小水力発電所の買い取りの検討や、地域共創ソリューションの提案、さらには再生可能エネルギー導入のための地産地消スキームの研究が挙げられます。これらの活動は、地域活性化と脱炭素社会へ向けた重要な一歩となるでしょう。
今後の展望
現在、三者は小水力発電の可能性についての調査を進めており、福島県や山梨県における初期調査を計画しています。それぞれの地域との連携を図り、地域活性化に資するプロジェクトの実現を目指していきます。地域共創事業においても、協業の可能性を模索し、より良い未来を目指して活動していく方針です。
各社の概要
本社:奈良県吉野郡下市町新住1118
代表者:貝本隆三
2022年に吉銘グループと飛騨五木グループとの協業により設立されました。
本社:東京都港区芝浦3丁目4番1号
代表者:岸本照之
脱炭素社会を実現するためのスマートエネルギー事業を展開しています。
所在地:岐阜県飛騨市古川町上町1348番地2
代表者:井上博成
多様な人や企業と共に学ぶ場を提供することを目指しています。
この協力が実を結び、持続可能な地域社会が形成されることに期待が寄せられています。