環境シンポジウムの開催概要
地球環境が危機に瀕している中、急遽開催が決定した「今を生き抜く風土学~足もとから社会と心の平和を考える~」シンポジウム。これは、私たちの未来が今後10年間の行動によって決まるという緊迫した状況を踏まえて立ち上がったイベントです。国連もその重要性を訴えており、気候変動や環境問題はもはや他人事ではなく、全ての人に関わる人権の問題でもあります。
このシンポジウムは、昨年12月に設立された一般財団法人「杜の財団」によるもので、9月23日には国立オリンピック記念青少年総合センターで開催されます。目指すのは、マクロな環境問題と日々私たちが直面するミクロな問題に対する、即応的な環境再生の視点を集めることです。
シンポジウムの背景
近年の大規模開発や森林破壊、海洋汚染により、私たちの環境は著しく損なわれています。さらに、戦争や豪雨災害は命を脅かし、私たちを不安にさせています。そのような状況の中で、私たち一人ひとりの行動が今、強く求められているのです。なぜこのような行動が必要なのか、それは私たちの生活のスタイルや考え方が、自然との関係性を見失ってしまったからに他なりません。
人気のある基調講演には、東京都立大学名誉教授である堀信行氏が登壇し、これまでのフィールドワークの経験を基に、自然との関係をどのように再構築できるかについて考察します。また、研究報告として新潟大学助教の粟生田忠雄氏が「流域生態系」に関する具体的な示唆を提供し、環境再生の専門家である矢野智徳氏が実践報告を行います。
シンポジウムの目的
このシンポジウムは、参加者が環境問題に対する新たな視点や具体的な行動に結びつけるための出発点とすることを目指しています。人間は古来、自然と共にあることで豊かさを享受してきましたが、経済の発展に伴う環境破壊により、その視点が失われてしまいました。今こそ、失われた「風土」の価値を再評価する時期です。
開催概要
シンポジウムは、2024年9月23日、東京都渋谷区の国立オリンピック記念青少年総合センターで開催されます。参加費は学生3000円、一般8000円で、詳細はPeatixでの申し込みが必要です。時代の変化に伴い、個人が環境問題にどう向き合うかが問われています。ぜひこの機会に参加し、共に考え、共に行動を起こしていきましょう。
これまで以上に意識を高め、積極的に行動していくことが求められています。私たち一人ひとりの姿勢が、未来の環境を形作る大きな力になります。環境問題への理解を深め、新しい視座を得るためにも、このシンポジウムへの参加が持つ意義は大きいでしょう。