大和ハウス工業株式会社は、2024年10月7日、米国フロリダ州オーランドにて、同社初となる米国でのホテル開発プロジェクト「EVEN Hotel and Staybridge Suites Orlando Universal Boulevard」の起工式を行いました。このプロジェクトは、インターコンチネンタルホテルズグループ(IHG)との共同プロジェクトであり、2026年の開業を予定しています。
この新ホテルは、地上7階建てで、288室の客室を有します。IHGの2ブランド、「イーブンホテルズ」と「ステイブリッジスイーツ」を一体化した施設は、出張やレジャーなど多様なニーズに応えられるよう設計されています。ビジネス向けの「イーブンホテルズ」では、快適に利用できるスタジオタイプルームやスイートルームが提供され、旅行者向けの「ステイブリッジスイーツ」では、家電やキッチンが備えられた長期滞在型の部屋があります。
ホテル内部の共用スペースには、大型コンベンションルームやトレーニングルーム、屋外プール、アスレチックスタジオなどが完備されており、ゲストは快適に過ごすことができる環境が整っています。
理想的な立地
新たに開業するホテルは、オーランドという全米屈指の観光エリアに位置しており、2023年には7400万人以上の観光客が訪れる予定です。この地には、「ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート」や「ユニバーサル・オーランド・リゾート」など数多くのアミューズメントパークが点在します。また、2025年には新たなアミューズメントパークが開業予定で、さらに観光客が増えることが見込まれています。
周辺には、全米最大級の「オレンジカウンティコンベンションセンター」があり、ビジネス利用者にも最適な場所です。観光とビジネスの両方を意識した施設は、その立地の優位性を活かし、安定した稼働が期待されています。
事業戦略の一環
大和ハウスグループは、海外事業の事業拡大を進めており、特に米国市場においては2027年度までに売上高1兆円、営業利益1000億円を目指しています。既にカリフォルニア州などで商業施設の展開を進めており、これに続く形でのホテル開発は、戦略的なステップと言えるでしょう。
このプロジェクトを通じて、同社は地域住民のニーズに応えるだけでなく、観光やビジネスに訪れる多くの人々の期待に応え、さらなる成長を目指しています。IHGとの協業で、今までの経験を活かした新たな試みを行いながら、米国での事業基盤を着実に築いていく考えです。
最後に
「EVEN Hotel and Staybridge Suites Orlando Universal Boulevard」は、フロリダ州オーランドの活気ある地域に新たに誕生し、多様なニーズに応えるための施設として期待されています。観光やビジネス利用を考慮した快適な空間を提供するこのホテルが、どのように地域貢献と同時に多様な利用者のニーズに応えていくのか、今後の展開に注目です。