アシオットのFALCON 201シリーズ、楽天モバイルのIOT認証を取得
アシオット株式会社(ASIOT)は、東京都町田市を拠点に、最近導入したFALCON 201シリーズが楽天モバイルからIOT認証を取得したことを発表しました。この技術は、AI技術を活用し、メーターの自動検針を実現するもので、FALCON 201シリーズは、同社のエッジAI型自動検針サービス「A Smart」の中核を成しています。さらに、FALCON 501シリーズなど、用途や環境に応じた製品ラインナップも充実しています。
楽天モバイルとの連携
この認証取得に先立ち、アシオットは楽天モバイルと共同で実証実験を実施しました。その結果、FALCON 201シリーズにおいて、機能性、安全性、信頼性などの観点から有効性が確認されました。この成果により、FALCON 201は、NTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクに加えて、楽天モバイルのIOT認証も受けており、日本の主要4キャリアのネットワークに技術的対応が可能です。こうした状況は、利用シーンや導入先の通信環境に応じて、フレキシブルなネットワーク選定を可能にします。
IOT認証とは
楽天モバイルのIOT認証は、同社ネットワークと外部のIoTデバイスとの互換性を評価する制度です。FALCON 201シリーズはこの試験を通過し、楽天モバイルのネットワーク内における通信の安定性と相互接続性が公式に確認済みです。この実証実験では、実際の運用環境でもFALCON 201シリーズの安定動作が確認され、デバイスの品質と実用性は高い評価を受けています。
NB-IoTの可能性
楽天モバイルは、NB-IoT(狭帯域IoT)に対応した相互接続性試験を実施しており、アシオットのFALCONシリーズも同回線に対応する設計です。楽天モバイルは今後、NB-IoTの商用化を見込んでおり、これが進むことでFALCONシリーズの対応範囲が広がることが期待されています。
A Smartの特長
アシオットが展開する「A Smart」は、アナログメーターにアタッチメント方式でIoT化するエッジAI型の自動検針サービスです。このサービスの特に優れた点は、従来のメーターを交換することなく、数分で簡単に設置できるところです。これにより、工事や高額なデジタルメーターへの交換が不要で、コストと時間の大幅な削減が可能となります。
A Smartの導入により、検針や点検業務の自動化が進み、従業員の負担軽減が実現されています。具体的には、現地訪問不要での遠隔検針、さまざまなメーターに対応するためのアタッチメント提供、そしてデータの信頼性を向上させる画像表示機能などが挙げられます。
今後の展望
楽天モバイルのIOT認証取得により、A Smartのエコシステムはさらなる進化を遂げ、新たな利用機会が期待されます。特にNB-IoTの利用により、山間部や地下などの環境でも安定したデータ収集が可能になることで言えます。また、地方自治体の水道インフラや公共施設の管理業務の省人化、ビルメンテナンスや製造業における予防保全、異常監視の自動化など、多岐にわたる分野での導入が進むことが見込まれます。
アシオットは今後もA Smartを媒介に、従来では得られなかった情報のデータ化や、学習済みエッジAIモデルを組み合わせ、現場でのデジタルトランスフォーメーション(DX)に貢献し、一層豊かな生活を実現するために努力していきます。