東京品川病院、産後ケアの新たな枠組みを確立し少子化対策にも寄与
2023年7月11日は世界人口デー。この日に合わせて、東京品川病院は新たにリニューアルしたバースセンターを一般に紹介しました。この病院は、少子高齢化という社会的な課題と真摯に向き合い、産後ケアを強化するための取り組みを強化しています。
産後ケアへの徹底したアプローチ
東京品川病院では、常勤の医師7名と助産師28名が24時間体制で新生児とその母親を支援しています。これは、他の医療機関と比較しても非常に充実した体制であり、産後に不安を抱える母親たちが安心して過ごせる環境を提供しています。特に、出産後の体力を回復する間もなく退院しなければならない日本の現状を考えると、このサポート体制の重要性がよりクローズアップされます。
地方の韓国やフィンランド、ドイツなどの国々では、産後ケアが当たり前のサービスとして確立されているのに対し、日本では依然として十分ではありません。東京品川病院は、今後の展開として、産後ケアの重要性を広め、国の少子化対策に貢献することを目指しています。
具体的なサービス内容
この病院の産後ケアは、以下のような内容で構成されています:
- - 24時間助産師サポート: 授乳方法や乳房ケア、沐浴の仕方などについて、助産師からアドバイスを受けることができます。特に里帰り出産をした母親にとっても、安心して赤ちゃんを預けられる環境が整っています。
- - ホスピタリティの充実: 個室対応や栄養バランスが考慮された食事、エステサービス、人気ブランドのアメニティ、お子様の写真撮影サービスなど、個別のニーズに応じたサービスを提供し、まるで産科クリニックにいるかのような快適な入院生活を実現しています。
- - 価格設定の明確化: 当院で出産した場合の料金は、1日15,000円(個室代込み)で、品川区の助成を受けることが可能です。他の病院で出産した母親も利用できるサービスで、1日20,000円(個室代込み)となっています。
院長のメッセージ
東京品川病院院長は、東京都の合計特殊出生率が全国で最も低いことを指摘し、その原因となる「心のケア不足」に焦点を当てています。特に初産婦は精神的にも孤独を感じることが多く、産後うつが増加している状況は深刻です。院長は、これからも適正な価格で提供できる安心感のある産後ケアを広め、巷での常識とすることが重要だと訴えています。
未来への展望
東京品川病院は、今後もバースセンターの取り組みを通じて、全国に産後ケアの必要性を普及させる努力を続ける方針です。地域医療に貢献し、「産後ケア」が育児の常識となり、少子化対策につながることを期待しています。
この病院は地域に密着した総合病院であり、多様なニーズに応える姿勢を持っているため、安心して訪れることができる医療機関として信頼されています。