コロナ禍のお土産業界に新たな風！『No Package Day』で販路開拓を目指す

新たな販路を開拓する『No Package Day』

新型コロナウイルスの影響で、全国のお土産市場は大きな打撃を受けています。旅行中の消費が大幅に減少し、需要は約半減。一方で、供給力は変わらず、まさに供給過剰の状況を迎えてしまいます。このような背景から、観光庁は『No Package Day』という新たな取り組みを発表しました。

お土産市場の現状

観光庁のデータによれば、旅行中の消費額がコロナ前と比較して半減したため、店舗や製造工場からは様々な悲鳴があがっています。「工場を停止した」「生産量を調整している」といった声が多く聞かれる中、浪費を減らしつつサステナブルな消費を促進する必要性が高まっています。

『No Package Day』の概要

『No Package Day』では、全国各地の未販売のお土産品を株式会社人生は上々だが買い取ります。これらの製品はパッケージを外し、自社のオンラインストア「New Alke Store」で販売される予定です。

特に注目すべきは、駅や観光地から離れた地域でも利用できる移動販売の取り組み。新たな販路が提供されることで、苦境に立たされている製造業者が助かることを目指しています。

メーカーへのメリット

この取り組みには、参加するメーカーに多くのメリットがあります。

- 在庫の処分が可能: 売れ残った過剰在庫を減らすことができます。
- 工場稼働: 一時的に止まっていた生産ラインを再稼働させるチャンスが増えます。
- 運営コスト削減: パッケージング工程が簡略化され、コスト削減にも繋がります。
- プロモーション効果: 協力メーカー名が告知され、知名度アップにも貢献。

また、食品については、賞味期限が一ヶ月を切った商品でも取り扱えるため、数多くの品々が新たな販売機会を得られるチャンスがあります。

エシカル消費とSDGsへの取り組み

『No Package Day』では、ただの販路の拡大のみならず、フードロスの削減やエシカル消費にも力を入れています。このプロジェクトで得られた純利益は、アフリカを始めとした食糧不足に苦しむ地域への支援団体に全額寄付される予定です。

プロジェクトの運営

このプロジェクトの運営は、企画からデザインまでを手掛ける株式会社人生は上々だによって行われます。会社は香川県高松市に本社を構え、ブランディング戦略を基にしたパッケージデザインの提案を行うことで、地域や企業の販路開拓を支援しています。

まとめ

『No Package Day』は、コロナ禍で打撃を受けるお土産品市場を救う新たな取り組みです。このプロジェクトを通じた販路の拡大だけでなく、エシカル消費を意識した意義ある活動が今後展開されることを期待しています。出発点は決して容易ではありませんが、共に未来を見据えることで、物流業界全体の再生につながることを願っています。