新しい投資評価サービス
2025-04-22 12:59:20
MSCIとムーディーズが共同で新たな投資評価サービスを開始
MSCIとムーディーズが新しいリスク評価サービスを発表
2025年4月22日、東京発。金融サービスのリーダーであるMSCI Inc.とMoody's Corporation(ムーディーズ)は、プライベート・クレジット投資に向けた独立したリスク評価サービスを共同開発し、投資家に新たなソリューションを提供することを発表しました。
近年、プライベート・クレジット市場は急成長を遂げ、より多くの投資家がこの市場に注目を寄せています。しかしその一方で、投資リスクを評価し、適切に開示するための基準やツールが不足している現状があります。この新しいサービスは、こうしたニーズに応えるための重要な工具となるでしょう。
MSCIはアセットマネージャーが提供するデータを基に、2,800本以上のプライベート・クレジットファンドや14,000社以上の投資先企業に関する高品質なデータを集約し、ユニークなデータベースを構築しています。このデータを基にムーディーズは、その主力であるEDF-Xモデルを活用し、信用スコアリングやリスクに関する洞察を投資家に提供します。EDF-Xは、財務的なレジリエンスを評価する上での重要なツールであり、早期警戒シグナルを示すことが可能です。
両社が協同することで、プライベート・クレジットに対する第三者によるリスク評価が生成されます。この評価は透明性が高く直感的で、投資先企業やファシリティ単位で利用できる点が特徴です。ムーディーズの社長兼CEOであるロブ・ファウバー氏は、「進化するプライベート・クレジット市場では、投資家が信用リスクのベンチマークや投資判断を行うために信頼性の高い評価が求められており、MSCIとの提携によってこのニーズに応えられる」と語っています。
また、MSCIのCEOヘンリー・フェルナンデス氏は、「プライベート・クレジット市場の急成長は、グローバルな投資環境にも影響を与えており、透明性の向上やリスクの独立評価が求められています。ムーディーズと連携することで、より高い透明性と信頼性を実現するソリューションを提供できることを嬉しく思います」と述べています。
この革新は、信用格付け機関であるムーディーズが提供する各市場向けの評価サービスとは異なるもので、投資家の意思決定をさらに強化するものです。新たなサービスは、プライベート・クレジット市場の参加者に価値ある情報を提供し、投資の透明性を確保することに寄与します。
MSCIとムーディーズの提携は、プライベート・クレジット市場の成長とそれに伴うリスク管理の重要性を認識し、革新に向けた新しいステージが訪れることを示しています。投資家にとって信頼性のあるデータと洞察をもたらすこの新しいサービスは、情報に基づく効果的な投資判断を助け、今後の市場の動向に大きく影響を与えることが期待されています。
この取り組みは、投資家のニーズに応えるための大きな第一歩であり、今後の開発に注目が集まることでしょう。
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