Out of BlueがSIGGRAPH Asia 2024での講演を行う
2024年12月5日、東京国際フォーラムで開催されたSIGGRAPH Asia 2024において、クリエイティブラボ「Out of Blue Inc.」が講演を行いました。このイベントは、コンピュータグラフィックスとインタラクティブ技術に特化し、世界中の専門家が集まるプレミアカンファレンスです。
Out of Blueとは?
Out of Blue Inc.は、東京渋谷区に拠点を持つデザイン関連の会社で、アート&デザインプロジェクトを中心に数々のアワードを受賞しています。代表の山崎みどり氏は、アートを通じて創造性と科学技術の融合を目指し、独自の展覧会やプロジェクトを続けています。
SIGGRAPH Asia 2024の概要
SIGGRAPH Asiaは1967年に始まり、毎年アジアの各都市で開催されているイベントです。学術研究やアート、アニメーション、インタラクティブ技術など、さまざまな分野の先進技術やアイディアが発表され、業界のリーダーや研究者、アーティストが集まります。2024年の開催は、12月3日から6日まで行われました。
「Immersive Visualisation for Science, Research, Art and Digital Twins Applications」セッション
Out of Blueが講演を行ったセッションでは、「没入型視覚化」の最新の技術やその応用について議論が行われました。このセッションは、NVIDIAとNASAが主催し、データの探求や科学的発見に役立つツールについての情報交換が行われます。今年の講演者にはTomasz Bednarz(NVIDIA)やAJ Christensen(NASA)が名を連ね、山崎氏もその一員として招待されました。
講演内容
山崎氏の講演題は「Revealing the Aesthetics of Nature through Immersive Visualization」でした。自然の美しさを没入型の視覚化技術で探求する内容で、特に南海トラフなどの自然災害に関するリアルタイムのIoTデジタルプラットフォーム制作プロジェクトが紹介されました。このプロジェクトは、自然界の変化を視覚化し、人々にその重要性を伝えることを目指しています。
講演で紹介されたアート作品やプロジェクトは、福岡市科学館で展示されているほか、今後は札幌市青少年科学館や高知みらい科学館でも展示される予定です。この活動を通じて、自然現象の理解を深め、地域社会に役立てることが期待されています。
結論
Out of Blueの取り組みは、アートと科学が交わることで新たな視点を提供し、より良い社会の構築に寄与するものとなっています。SIGGRAPH Asia 2024での講演を通じて、彼らのビジョンが多くの人々に伝わることを願っています。