日本のサーモン文化を深掘り！回転寿司の人気メニュー40周年を祝う

食欲の秋を彩る特別な日、鮭の日がやってくる！

11月11日は、一年の中で多くの記念日が制定されている特別な日。その中でも特に注目されるのが「鮭の日」です。食欲の秋が本格化するこの時期に、鮭をテーマにした楽しみを提案する日にしたいと、一般社団法人日本記念日協会が認定したこの日。11月のこの時期は、まさにサーモンが旬を迎える時期でもあり、回転寿司の人気ネタとしても名が馳せています。

サーモン寿司、40年の歴史と魅力

サーモンが回転寿司に登場したのは、1980年代。それまで生食文化が薄かった日本に、ノルウェーからの養殖サーモンの輸入が始まりました。これを機に、回転寿司のメニューにサーモン寿司が加わり、瞬く間に日本中にその魅力が広がりました。この40年間、サーモンは皆が愛する食材として成長してきたのです。

マルハニチロによると、2025年にはサーモン寿司が14年連続で消費者調査の首位を獲得しています。加えて、くら寿司の売り上げランキングでもサーモンが不動の人気を誇っています。

養殖技術の進化と新たな取り組み

今日、市場に流通しているサーモンのほとんどは養殖によって供給されています。その理由は、寄生虫による食中毒のリスクが低く、安心して生食できるからです。日本では特に、ノルウェーからの養殖クロマグロの人気が高まっており、消費量の85％が輸入に依存しています。しかし、日本国内でも養殖産業が急成長しています。

最近では、海面養殖だけでなく陸上養殖も注目されています。これは、環境要因に左右されずにサーモンを育てられるためです。水温や餌、酸素の環境を人工的に調整することで、海に近い場所でなくても美味しいサーモンを生産できるシステムが確立されています。これにより、地域の特色を活かした「ご当地サーモン」の試みも広がっています。

地域ブランドの可能性

近年、地域ブランドとして注目を浴びているのが「海峡サーモン」です。このサーモンは、青森県津軽海峡の冷たい海流で育てられ、身が引き締まっているのが特徴です。また、愛媛県の「みかんサーモン」や神戸の「元気サーモン」など、地元の特産物を活用した特色あるサーモンも人気です。

ノルウェーと日本の結びつき

11月11日は、サーモンの魅力を語るには絶好のタイミングです。ノルウェー大使館の水産参事官、ヨハン・クアルハイム氏へのインタビューも交え、ノルウェーサーモンの歴史やその普及の背景について聞くことができました。彼によれば、ノルウェーでは1960年代から70年代にかけてサーモンの養殖が始まり、1980年代には日本へ本格的に輸出を開始したとのこと。サーモンの食文化を守りつつ、新たな市場を開拓するための取り組みが続けられています。

日本とノルウェーの関係は深く、2025年には両国の外交関係樹立120周年を祝います。この節目の年に、サーモンの魅力をさらに広めていくことが期待されています。ノルウェーサーモンは世界中で人気が高く、日本国内でもその需要の高まりが感じられるでしょう。

そして、くら寿司では地元の水産業者との連携を強化し、北海道の「函館サーモン」や愛媛の「みかんサーモン」など、地域に根ざしたサーモンの提供を進めています。これにより、新たな鮮度と風味をお届けし、日本の食卓を飾るサーモン文化の深化につなげていくことが目標です。

日本のサーモン文化のさらなる進化

今後も日本のサーモン文化は進化し続けることでしょう。輸送技術の改善や新たな養殖方法の開発が続けられ、より多くの消費者に上質なサーモンが届く日を迎えることが期待されます。食べることが、より豊かな体験となる時代が到来するのです。この秋、ぜひ様々なサーモン料理を楽しみながら、「鮭の日」を振り返ってみてはいかがでしょうか。