浅草地区の新たな観光マナー啓発
台東区の浅草地区では、地域住民や事業者と手を組み、観光客と区民の生活の調和を目指した取り組みがスタートします。このプログラムは、観光マナーの向上を図りつつ、持続可能な観光地への移行を促進することを目的としています。特に、スローガン「EDO IT!」を掲げ、この原則に基づいたマナー啓発活動が展開されます。
スローガン「EDO IT!」の意義
「EDO IT!」は、浅草の風情を体現しつつ、「DO IT!(やろう)」との呼びかけを込めたスローガンです。このスローガンを使い、浮世絵風のビジュアルが観光マナーの啓発に花を添えます。
取り組み内容
取り組みは多岐にわたりますが、特に以下の六つのプログラムが実施される予定です。
1.
ごみ袋とリーフレットの配布: ゴミ箱が不足しがちな観光地でのポイ捨てを減らすために、持ち帰り用のごみ袋と観光マナーリーフレットを配布します。リーフレットは多言語対応で、わかりやすいイラストも掲載。配布は2024年12月1日から、観光案内所を中心に実施されます。
2.
ごみのポイ捨て禁止キャンペーン: 浅草地区を巡回するスタッフが移動式ごみ箱を持ち込み、マナーについての啓発を行います。江戸の衣装を身にまとい、観光客と一緒に記念撮影を楽しむ姿は、訪れる人々に強い印象を与えることでしょう。
3.
ごみ拾いイベントの開催: ゲーム感覚で参加できる「清走中」イベントが開催されます。清掃を通じてポイ捨て問題への意識を高め、地域の美化を推進する取り組みです。2024年12月14日に第一回が行われ、その後も続きます。
4.
ごみの組成調査: 浅草地区内のごみの現状を把握するため、組成調査が行われます。この調査により、ポイ捨て対策が効果的に進められる基礎データを収集します。
5.
トイレ・公衆喫煙所マップ: 観光客向けにトイレや公衆喫煙所の情報を提供するデジタルマップが公開されます。QRコードを用いたアクセス便利さも考慮されており、観光中の利便性が向上します。
6.
行列緩和実験: 人気店の行列が歩行の妨げとなることがあるため、番号順での待機システムを試験導入します。快適な通行を実現し、地元の飲食店などにもメリットがもたらされることを目指します。
各取り組みは、地域の持続可能性と観光客の満足度の向上を両立させるための試みです。今後、浅草の観光がどのように変わっていくのか、目が離せません。