DNPが大阪・関西万博でリユースを促進
大日本印刷株式会社(DNP)は、大阪・関西万博においてリユースを促進する「万博サーキュラーマーケットミャク市!」に協賛することを発表しました。この取り組みは、経済成長と地球環境の調和を目指す「4つの社会」の実現を目指しており、2030年から2035年にかけての重要課題を特定して進められるものです。
DNPは、ネイチャーポジティブなバリューチェーンの実現に向けて、情報の一元化や資源循環の高度化を推進しています。この度の万博でも、特に「グリーン万博」という未来社会の実験場にて、製品や資材の可視化とトレーサビリティを実現する仕組みを加速することを目指しています。
リユースを軸にした新たな価値創造
「ミャク市!」では、照明器具やベンチ、大規模な建材など、様々なリユース可能な製品が出品される予定です。DNPはこれらの資材に、万博での使用履歴や製品の仕様情報を付加することにより、単なる資材の集まりでなくなり、ストーリーを持つ「資源」として扱われるようになります。これにより、サステイナブルな社会に向けた効率的なリユースが進むことでしょう。
個体識別用ステッカーの導入
DNPが提供する「個体識別用ステッカー」は、リユース現場での素材の識別性を向上させるためにデザインされており、二次元コードを使ってその情報にアクセスできる仕組みも完備しています。具体的には、品名、施設名、主材質、さらには温室効果ガスの排出量などの情報へも簡単にアクセス可能です。これにより、個別の資材が持つ特性を理解し、円滑なリユースが可能になります。
持続可能な社会に向けた新たな取り組み
DNPの協賛は、2050年までのカーボンニュートラルを見据えたものです。世界中で温室効果ガスの削減が求められる中、資源循環の強化と情報の透明化が鍵になっています。特にEUにおいては、デジタル・プロダクト・パスポートの導入が進められており、このような流れの中でDNPも自身のカーボンニュートラルへの取り組みを強化しています。
今後、DNPはこの活動を起点に、建設メインのサーキュラーエコノミーを推進し、生活者と企業が選びやすいサステナブルな製品やサービスを提供していきます。また、より多くのパートナーや顧客と共にビジネスエコシステムを構築し、資源循環における新たな価値の創出を目指しています。
結論
DNPが展開する「万博サーキュラーマーケットミャク市!」の取り組みは、今後のサステイナブルな社会づくりにおいて重要な役割を果たすでしょう。協賛を通じて、リユースという新たな価値の創造と、資源循環社会の実現に向けた道筋を照らしています。これらの取り組みが、未来の社会でどのように形を変えていくのか、今後も注目が集まります。