高山市初の義務教育学校「荘川さくら学園」が開校
岐阜県高山市にある荘川さくら学園が、2023年4月8日に開校式を迎えました。この学校は、地域のニーズに応え、教育環境の整備を目指す重要な一歩として、多くの期待が寄せられています。
開校式の様子
開校式には、田中明市長や見山政克教育長が出席し、地域の児童生徒や住民ともに祝賀の場を共にしました。見山教育長は開校宣言を行い、この新たな学校が地域の教育に大きな影響を与えることを強調しました。また、田中市長から校旗が都竹校長に授与され、新たなスタートを切る運命を帯びた瞬間となりました。
式典のクライマックスには、児童生徒による校歌斉唱も行われました。平田元校長が作詞作曲した新しい校歌を全員で歌い上げ、その元気な歌声は新しい体育館に響き渡り、式典の雰囲気を一層盛り上げました。
学校の特色
荘川さくら学園は、令和5年度から建設が始まり、約29億円を投じて完成した施設です。この義務教育学校には、1年生から9年生まで通うことができ、保育園や給食センターも併設されています。さらに、校舎、体育館、保育園をつなぐ屋根付きの渡り廊下「荘川のこみち」によって、天候に左右されず、快適に移動できる環境が整っています。この設計は、世代を超えた地域交流の場ともなることが期待されています。
また、荘川さくら学園では、文部科学省の特例校として、12年間を通した外国語教育が導入されます。生徒たちは、荘川地域の地域資源を学びながら、外国語を使って世界にその魅力を伝えていくグローバルな人材の育成に取り組みます。これは地域の未来を担う人材を育てる上で重要な要素と言えるでしょう。
入学式と今後の展望
開校から一日後の4月9日に、入学式が行われました。初めての入学生は3人であり、これにより全校の児童生徒数は45人となります。さらに、2026年度からは小規模特認校として、市内のどの地域からでも荘川さくら学園に通学できる制度が導入される予定です。これは地域に住む子供たちにとって、より多様な教育の選択肢を提供することを意味します。
地域に根付いた教育の実現へ
荘川さくら学園は、地域の人々との交流を深めながら、教育の質を向上させることを目的としています。地域交流スペースも設けられ、地元の人々が自由に利用できるようになっています。このスペースでは、グループ発表や郷土学習なども行うことができ、地域に根差した実践的な学びの場となることでしょう。
高山市教育委員会は、この荘川さくら学園が教育の新たな拠点となり、地域全体の活性化につながることを願っています。新しい教育のかたちが、これからどのように展開されていくのか注目が集まります。
連絡先
本件に関するお問い合わせは、高山市教育委員会事務局教育総務課まで。
- - 住所:〒506-8555 岐阜県高山市花岡町2丁目18番地
- - 電話:0577-35-3153
荘川さくら学園への問い合わせは以下の通りです。
- - 住所:〒501-5413 岐阜県高山市荘川町新渕130番地
- - 電話:05769-2-2107