京都の障害者就労支援事業所「Shake Hands」
京都市に新たにオープンした障害者就労支援事業所「Shake Hands」は、従来の内職系の仕事とは一線を画した、パソコンを使用したデザイン業務に特化した新しい形の支援を行っています。この事業所は、障害や難病を抱える方々に対して、軽作業と就労訓練を提供し、IT分野でのスキルを高めることを目的としています。
通常とは異なる業務内容
一般的な障害者支援事業所では、内職系の作業が中心になることが多いのですが、「Shake Hands」では、企業からの依頼を受けて広告や販促ツールの制作を行っています。特に注目したいのは、事業所内にはオフィス家具と最新のPCが配置されており、まるでITベンチャーのような雰囲気に包まれている点です。
業務では、Apple社のMacBookを使用し、PhotoshopやIllustratorなどのソフトが導入されているため、クリエイター業務としても質が高いのが特徴です。利用者は各自のペースで訓練を行い、得意な分野を見つけることができる環境が整っています。
利用者の声と訓練内容
開所前から既に利用希望者が通っており、事業所は無償で開放されています。この期間中、利用者はPhotoshopやIllustratorの基本的な操作を学びながら、実際にイラストを描いたり、Webサイト構築のためのコーディングを行ったりと、多様なクリエイティブな作業に挑戦しています。
職業指導員が一人一人に寄り添って訓練を行うため、経験のない方でも安心して学べる環境が整っています。利用者の中には、最初は全くの初心者だった方も、次第に自分の得意な仕事を見つけ、意欲的に取り組んでいます。法人の就労支援事業部長である林知史氏は、「訓練を通じて自分の得意分野を見つけることができると信じています」と語ります。
未来を見据えた取り組み
「Shake Hands」の目指すところは、ただの就労支援に留まりません。利用者の仕事を通じて社会とつながり、「共生社会」を築くことを理念としています。事業所の売上は利用者の工賃に直結しているため、高単価な仕事を受注できる仕組みを整えています。
京都市内の企業からは、既に動画広告制作の依頼も来ており、将来的にはさらに多彩な業務展開が期待されています。これにより、利用者がパソコンを通じて新たなスキルを身につけ、社会に貢献できる可能性が広がります。
会社概要
「Shake Hands」は、2014年に滋賀県で創業された企業で、高齢者や障害者を対象にした介護福祉事業を展開しています。大宮の新たな事業所では、障害者がより多くの社会活動に参加できるよう、ITスキルを中心に教育を行っています。運営会社の詳細は、
こちらからも確認できます。
京都での新しい支援の形が、どのように人々を救い、共生社会の実現に向けて進んでいくのか、今後の活動に注目していきたいと思います。興味のある方は、事業所の様子を動画で確認することもできますので、ぜひそちらもご覧ください。詳細な紹介は
こちらのリンクからどうぞ。