男性育休取得者の増加を目指すサンクゼールの取り組み
長野県飯綱町に本社を置く株式会社サンクゼールは、最近、男性社員による育児休業(育休)取得に焦点をあてた座談会を開催しました。この座談会は、2025年に向けて引き続き男性育休取得率を拡大するための重要な一歩として位置づけられています。
男性の育休取得状況
日本では、男性育休取得率が徐々に向上しています。厚生労働省の2024年度調査によると、取得率は過去最高の40.5%を記録しましたが、依然として多くの課題が存在します。特に「代替要員の確保」「賃金補償」「職場の雰囲気」といった問題は、男性が育休を取得する際の障壁となっています。長野県の調査によると、多くの男性は育休を1か月未満で終えてしまうため、長期取得の割合は非常に低い状況です。
サンクゼールにおいては、2025年までに14名の男性社員が育休を取得する予定であり、特に2021年以降は半数以上の男性が6か月以上の長期育休を取得しました。この流れを受けて、育休取得を後押しする企業文化の構築が進んでいることがわかります。
座談会の目的と参加者の声
今回の座談会は「イクメンの日」にあたることから、育児と仕事の両立を支える企業文化を広める目的で実施されました。参加した男性社員は、育休を取得したことによって家族との時間が増え、育児・家事を夫婦で分担するようになったと語っています。
参加者の中には、長期育休を取得した社員から「育休を取ることが当たり前になった」との声もあり、社内における育休取得の風土が徐々に形成されていることが感じられます。これは、制度だけでなく、同僚や上司の理解があったからこそ可能だったことです。
家族との時間がもたらす変革
育休を通じて得た経験は、育児に対する価値観をも変化させました。参加者たちが強調したのは、「育休を取得することで、家事や育児を妻だけに丸投げするのではなく、共に協力することが自然になった」という点です。このように育児が共同作業となることで、家族の絆が深まり、精神的な支えとなることも多々あるようです。
復帰後のサポート体制
育休取得後に復帰する際にも、サンクゼールではフレキシブルな勤務体制を整えています。「復帰前に面談があり、自分の希望を伝えることで在宅勤務や業務内容の見直しが行われた」といった声も聞かれ、社員が安心して復帰できる環境が確立されています。職種や業務が多岐にわたるため、従業員は自分に合った働き方を選ぶことができるのです。
社内外からの支持と感謝の声
育休を取る社員を支えた仲間たちからは「育休を支えることで、業務の幅が広がった」との意見があり、育休取得者とその家族だけでなく、全ての社員にとっての成長につながっている様子が伺えます。また、育児を通じての新たな学びは、社員としてだけでなく、一個人としても大きな価値をもたらすものです。
ご家族からの声も、育児に対する不安を共有し、協力するスタンスが家庭の絆を強めていることが語られました。
今後の展望
サンクゼールは今後も、出産育児に関するガイドブック作成や育休取得者向けの相談会開催など、多様な取り組みを行い、育休取得を推進します。職場環境の整備を通じて、どのようなバックグラウンドを持つ社員でも安心して育児と仕事を両立できる企業を目指しています。環境づくりや制度改革は、全ての従業員にとって信念となるはずです。
サンクゼールのオフィスは、自然豊かな環境にあり、地元長野県ならではの「愛と喜びのある食卓」を支えるために日々取り組んでいます。今後も、すべての従業員が自分らしく生きることができるよう、育児と仕事の両立が可能な企業文化へと進化し続けることでしょう。