北海道の交通を支える新たな担い手
北海道では、人口減少と高齢化が進行し、国勢調査のデータによれば2020年には生産年齢人口が57.0%にまで下がっています。この変化に伴い、バス運転手の数も急速に減少しており、1993年の約8,000人というピークと比べると、2023年には5,400人程にまで減少し、運転手の確保が急務となっています。
このような背景を受け、2024年3月に、政府は自動車運送業界(バス・タクシー・トラック運転手)を特定技能1号の対象に追加し、外国人材の受け入れが可能になりました。これにより、交通インフラを維持する新たな人員を確保する道が開かれました。
株式会社3eeeの取り組み
株式会社3eeeは、この新たな制度を活用し、外国人バス運転手の受け入れに向けて包括的な支援サービスを展開しています。具体的には、運送事業者への選考・契約・定着フォローなど、受け入れ体制の構築支援を行い、一方で外国人候補者には日本語研修や大型第二種免許取得の支援、生活定着のためのサポートを提供しています。入社後のフォロー体制も強化し、生活相談窓口の設置や多文化共生支援など、多角的な人材定着のための施策を講じています。
これらの取り組みにより、運転手の安定的な確保が図られ、地域の公共交通の継続や観光輸送の充実が期待されます。また、多様な人材の活用は地域社会の活性化にも寄与し、定着率の向上や運転手の早期戦力化によって、運営する事業者にとっても大きな利点となるでしょう。
網走バスにおける導入
今回の取り組みの第一歩として、網走バス株式会社で外国人運転手の受け入れがスタートしました。この導入を皮切りに、株式会社3eeeは北海道全域及び全国の交通事業者に向けて、持続可能な人材確保モデルの構築を目指しています。現在、バス運転手だけでなく、トラック運転手やタクシー乗務員、自動車整備工など、各分野からのニーズにも応じたサポートが可能となっています。
株式会社3eeeは、このような前向きな取り組みを通じて、地域交通の未来を支えるパートナーとし、外国人材の活躍を応援していく所存です。
株式会社3eeeの概要
- - 社名: 株式会社3eee
- - 所在地: 北海道札幌市中央区北4条西6丁目1-3
- - 設立: 2010年8月26日
- - 資本金: 1億3,300万円(資本剰余金含む)
- - 代表者: 代表取締役 田中紀雄
- - 事業内容:
- 通所介護、認知症対応型通所介護、小規模多機能居宅介護、居宅介護支援
- 住宅型有料老人ホーム、認知症対応型共同生活介護、障がい児通所支援
- 就労継続支援、小規模保育、放課後児童クラブ、飲食事業
- クラウドFC本部の運営・システム販売
- 特定技能外国人登録支援事業、有料職業紹介事業、労働者派遣事業