地域の新たな魅力を発信する『串本がちゃ』
和歌山県の串本町で、特別なプロジェクトが始まった。それが高校生たちが企画・制作したカプセルトイ「串本がちゃ」プロジェクトだ。このプロジェクトは、オーエス株式会社が主導し、地域の高校である和歌山県立串本古座高等学校の生徒たちとともに実現された。彼らの熱意と創造力が集約されたこの取り組みは、地域の魅力を伝える新しい手段となり、地元住民や観光客に喜ばれている。
串本の魅力をカプセルに
2025年3月9日(日)から販売されるこのカプセルトイは、地元の特産品や観光名所をテーマにしたアイテムが盛り込まれている。生徒たちは、地域に根ざした視点から、何が魅力的で、どのように地域のことを知ってもらうかを考えて、事業を進めてきた。「周囲に自慢できる素敵な場所がたくさんあるのに、知らされることがもったいない」と語る学生たちの姿からも、串本への誇りが伝わってくる。
おもてなし券で観光促進
さらに、2025年7月15日(火)から10月31日(金)の期間、カプセルの一部には「串本おもてなし券」がランダムに封入される。この券は、地域の約20の協賛店舗で商品やサービスと交換でき、観光客にとって特別なおもてなし体験を提供する。カプセルトイを通じて、地域の店舗を訪れるきっかけを作り、交流や消費の活性化を図る狙いだ。このプロジェクトが織りなす地域と観光のつながりは、串本町の「串本まちづくり応援事業」にも認定されている。
地元企業との協力による発展
地域の活性化を目指しているこのプロジェクトは、地元企業や自治体との連携が欠かせない。例えば、串本海中公園や道の駅くしもと橋杭岩など、観光スポットでの設置が予定されている。また、地域資源を活かした商品の開発や販売を通じて、異なる業種の企業が協力し、串本町全体が繁栄する仕組みが築かれている。
生徒たちの想い
高校生たちは、自ら制作したカプセルトイが地域のPRになることを期待している。「この『おもてなし券』が起点となり、観光客がさまざまな名所を訪れるきっかけになれば嬉しい」と語る彼らの姿勢は、地域への愛情と未来への希望に満ち溢れている。若い世代が自らの手で地域を支え、発展させようとする姿に、多くの大人たちも刺激を受けているのだ。
まとめ
『串本がちゃ』プロジェクトは、若者の力を借りて地域の魅力を知らせ、さらに観光促進を図る素晴らしい取り組みである。彼らの活動が地域経済の活性化を促し、串本町の未来を輝かせる一助となることが期待されている。このプロジェクトの成功により、串本が全国に知られることを願っている。そして、訪れる人々が土地の魅力を再発見し、地元とのつながりを深める機会が増えることを心から願う。