甍酒蔵の新しい挑戦『金』シリーズの魅力
甍酒蔵(いらかしゅぞう)が新たに打ち出した『金』シリーズは、3種類の独特な日本酒で構成され、全国の特約店で6月5日より販売されます。その名も『環(たまき)』『鉾(ほこ)』『礎(いしずえ)』。各商品は11,000円(税込)で720mlのボトルに詰められています。これらの日本酒は、酒米の栽培から醸造の過程まで惑わすことなく一貫してこだわり抜かれたものです。
世界最高峰の水と地元の素材を活かした製法
甍酒蔵は、長野県北安曇郡松川村にある酒蔵であり、世界でも稀な超軟水が湧き出るこの土地で生まれた酒は、他では味わえない独特な風味を持っています。醸造責任者の田中勝巳は、この水と地元で栽培された酒米を使用し、醸造の細部に至るまで真摯に向き合い、酒造りの原点に立ち返る姿勢が光ります。
『金』シリーズでは、特に酒米の圃場や栽培方法にまでこだわり、農薬を使用せず、自然な環境で育てられた米が使用されています。田中は、タンクごとの個性を見極め、最も調和のとれた部分を抽出することで、繊細で奥行きのある味わいを実現しました。これにより、ひとつのタンクから異なる味わいを楽しむことができるのです。
各銘柄の独自性
甍 金・鉾(ほこ)
鉾は、挑戦と上昇の意志を象徴しています。鋭い酸と深い旨味がバランスを取り、知的で刺激的な味わいを持ちます。テイスティングでは、和梨のようなみずみずしさや、ベリーの甘やかな酸味が心を鷲掴みにします。個性が際立ちながら、飲むほど新たな表情を見せる魅力的な一杯です。
甍 金・環(たまき)
環は、すべての調和の象徴として、米、水、時が響き合います。柔らかく澄んだ味わいは、繊細な料理と完璧に寄り添い、滴る雫が生み出す波紋のように長い余韻を楽しめます。和の柑橘の酸味がバランスを取る優美な一滴です。
甍 金・礎(いしずえ)
礎は、大地と安定を象徴し、深い余韻を持っています。瞼に感じる光の中で、深緑の中目覚めるような味わいが広がります。濃密な米の旨味とクリーミーな口あたりが独特な深みを与え、温度を受けてさまざまな表情を呈するのが特徴です。
田中勝巳のコメント
田中は、「一に麹、二に酛、三に造」と語り、最高の麹を造り上げることが酒造りの鍵であると強調しています。今回生まれた3つの異なる味わいは、同じ酒造タンクから生まれたとは思えないほど個性豊かです。飲み手はそれぞれの違いを楽しむことができるでしょう。
甍酒蔵株式会社の理念
甍酒蔵は、1665年に創業し、伝統と革新を融合させた酒造りを行っています。「日本酒の新たな価値創造」と「飲む人の幸せな時間の創出」を理念に掲げ、地域と世界をつなぐ高品質な日本酒を提案しています。松川村の自然の力と職人の技を最大限に活かし、日本酒文化の継承にも取り組んでいます。
結論
甍酒蔵の『金』シリーズは、ただの日本酒ではなく、工夫と敬意をもって生まれた一品です。日本酒というカテゴリに新たな価値をもたらすことを期待して、ぜひ各特約店でその豊かな味わいを体験してください。