響灘沖風力発電所
2025-04-22 11:54:56

響灘沖における国内初の浮体式洋上風力発電所が商用運転開始

響灘沖浮体式洋上風力発電所が商用運転を開始



2023年、福岡県北九州市響灘沖に位置する「ひびき灘沖浮体式洋上風力発電所」が商用運転をスタートしました。このプロジェクトは、SMFLみらいパートナーズ、株式会社グローカル、合人社グループ、コトブキ技研工業、中国電力、リニューアブル・ジャパンなどの企業が協力して設立した「ひびきフローティングウィンドパワー合同会社(HFWP)」によって運営されます。これは国内で2基目の浮体式洋上風力発電所であり、特に鋼製バージ型浮体としては初の商用化例となります。

この発電所の開発は2014年から始まり、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の取り組みの一環として進められました。水深50mから100mの海域で使用できる低コストかつ耐久性の高い技術を確立し、その運用におけるデータを積み重ねることが主な目的です。

プロジェクトの進展と背景



設置場所の響灘沖は、豊富な風力資源を有し、洋上風力発電に最適な環境を提供しています。2019年5月以来、実証運転が行われており、発電設備の性能や保守管理技術に関する評価が進められてきました。2024年3月には実証研究が終了し、その後は本発電所の管理・運営を株式会社グローカルが引き継ぐ予定です。

発電とヘルスケアへの影響



「ひびき灘沖浮体式洋上風力発電所」で生産される電気は、再生可能エネルギー固定価格買取制度(FIT)を通じて九州電力に全量売電されます。このシステムは、安定した電力供給を可能にすることで地域社会にも多大な恩恵をもたらすことが期待されています。出資者やHFWPは、漁業関係者を含む地元ステークホルダーとの共生を目指し、今後も安全で安定した運用を心がけていく方針です。

脱炭素社会の実現へ



浮体式洋上風力発電は、再生可能エネルギーの主力電源としての需要が高まる中、その技術革新と普及拡大が重要視されています。本発電所はその先駆者となることを目指し、得られた知見や実績を生かして脱炭素社会の実現に寄与していく考えです。

今後、響灘沖の浮体式洋上風力発電所が地域のエネルギー供給にどのような影響を与えるか、そして環境保護につながるかが注目されます。再生可能エネルギーの拡大は、持続可能な未来を構築するための重要なステップであり、多くの期待が寄せられています。

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お問い合わせ先



詳しい情報や問い合わせは、ひびきフローティングウィンドパワー合同会社の再生可能エネルギー部門担当の杉野までご連絡ください。

電話番号:0823-21-6660


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会社情報

会社名
ひびきフローティングウィンドパワー合同会社
住所
広島県呉市中通2丁目6番6号
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