ラックの新レポートで見るサイバーセキュリティの最前線
株式会社ラックが2025年6月2日、「LAC Security Insight 第12号 2025 春」を発刊しました。このレポートは、日々のセキュリティに関する観測や分析を基にした内容で、特に日本の企業や団体に焦点を当てています。近年、サイバー攻撃は増加の一途を辿っており、企業にとって重要な課題となっています。
サイバー119の出動傾向
レポートには、近年のサイバー攻撃に関する重要なデータが含まれています。2025年の初め、具体的には1月から3月にかけて、サイバー119が出動したインシデントは次のような傾向を示しました。特に、マルウェアによる被害の相談が35%、サーバ不正侵入の相談が52%と、これら二つで全体の87%を占めています。このデータは、前年同時期と比べても増加しており、特にサーバやネットワークにおいての防御が求められています。
JSOCでのサイバー攻撃観測
ラックのセキュリティ監視センターJSOCでは、358件の重要なインシデントが確認されました。内訳としては、インターネットからの攻撃によるものが22件、そしてネットワーク内部からの攻撃が336件となっています。ネットワーク内部からの攻撃は特に注意が必要であり、企業内部のコミュニケーションに関するセキュリティ強化が急務です。これらの傾向は、前四半期と比較しても増加しているため、特に企業内のセキュリティ対策が重要となります。
ペネトレーションテストの特集
レポートには、特集としてペネトレーションテストに関する情報も掲載されています。ラックのデジタルペンテスト部が行った2024年度のペネトレーションテストの結果から、どのようなサイバー脅威が浮かび上がってきたのかが詳細に解説されています。ペネトレーションテストは、実際の攻撃手法を模倣し、脆弱性を発見する手法であり、企業が自己防衛力を高めるための重要な手段です。
株式会社ラックについて
株式会社ラックは、東京都千代田区に本社を置くセキュリティ専門企業です。サイバーセキュリティやシステムインテグレーションの分野で豊富な経験を持ち、幅広いサービスを提供しています。特に、1995年から始まった情報セキュリティサービスは国内初となり、以降、JSOCやサイバー救急センターなど、企業のデジタル防衛においてリーディング企業として活動を続けています。
ラックは、AI、クラウド、テレワークといった最新技術を活用し、現代のビジネス環境に適したサイバーセキュリティ対策を積極的に展開しています。
このように、ラックが発表した「LAC Security Insight 第12号 2025 春」は、サイバー攻撃に対する洞察を深め、企業や団体におけるセキュリティ対策の強化へと繋げる貴重な情報源です。セキュリティ担当者はぜひ目を通してみることをお勧めします。