アンリツとモトローラ社が共同開発した無線機自動テストシステム
アンリツ株式会社(社長:濱田 宏一)は、モトローラソリューションズ(米国モトローラ社)との協業を通じて、自社の陸上移動無線通信試験機である「LMRマスタ S412E」を使用し、モトローラ社製の信号機「APX」および「APX NEXT」に対応した自動テスト・アライメントシステムを開発しました。この新しいシステムは、公共安全における通信の確保に大きく寄与するものです。
P25準拠の重要性
これらの無線機は、米国の緊急通信向け規格である「P25」に準拠しています。この規格は、消防や警察、救急サービスなどの公共安全モバイルシステムにおいて重要な役割を果たしています。P25に準拠した無線機は、厳しい環境下でも安定した通信を維持する必要があり、定期的な保守点検と再調整が欠かせません。
新システムの特長
今回開発された自動テスト・アライメントシステムは、LMRマスタ S412EとPCを組み合わせて構成されています。技術者はボタン一つでモトローラ社製のP25対応陸上移動無線機の再調整を開始し、無線性能を自動で検証することができます。これにより、無線機の保守点検時の試験が効率化され、試験結果のデータ精度および信頼性が向上することが期待されます。特筆すべきは、LMRマスタ S412Eが、基地局試験や携帯端末試験の両面でモトローラ社から認証を受けている唯一の機器である点です。
開発の背景
アンリツのプロダクトマーケティングマネージャーのAngus Robinsonは、「当社は高品質な試験および測定ソリューションの提供に取り組んでいます。今回のソリューション開発もその一環であり、公共安全モバイルシステム分野で重要な役割を担っているモトローラ社製のP25準拠無線機の性能と信頼性を確保するために、技術者を支援するツールを提供していきます」という見解を示しています。
まとめ
新たな自動テスト・アライメントシステムの導入により、公共安全の一端を支える無線通信技術がさらに進化するとともに、利用者の安全性も高まることが期待されます。アンリツの最新技術が今後どのように公共サービスに貢献するのか、ますます目が離せません。
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