医療、スポーツ、そしてウェルネスの分野で活動する、日本シグマックス株式会社が主催する「第1回 シグマックスPOセミナー」が、2月15日(土)に東京で開催されました。このセミナーは義肢装具士を対象とし、彼らに役立つ情報を提供するための場として設置されました。
セミナーの目的
このセミナーの目的は、単に製品を紹介することではありません。医療従事者同士が意見を交換し、医療の質を向上させるための持続的な取り組みとして位置づけられています。義肢装具士は、事故や病気で身体の機能を失った患者の社会復帰を支援する重要な専門職です。日本シグマックスは、彼らの業務に役立つ情報を提供することが指導理念の一つです。
セミナープログラムの内容
1.
思春期特発性側弯症に対する治療 - 福島県立医科大学の白土 修先生による講演です。この疾患は特に10代の女性に多く見られ、治療法として装具療法が科学的根拠を持つ重要な手段であることが紹介されました。しかし、装具の目立ちや装着の不便さが治療の継続に影響を与えています。そこで新開発された「体幹装具SF用パーツ」が、目立たず装着が容易である点が説明され、期待されています。
2.
DONJOY (Enovis) 膝装具の価値 - Diego Román氏が、世界的なブランド「DONJOY」や「Aircast」の装具について解説。特に膝関節用の装具は、多くのアスリートからの支持を得ており、適応症例や製品の特長について詳述されました。
3.
商品開発プロセスとエビデンス構築 - 日本シグマックスの平田 海が、自社の商品開発における工程について説明。臨床研究に基づいたエビデンスの重要性が強調され、医療現場における質の向上へ向けた取り組みが語られました。
セミナーの反響
約70名の義肢装具士が参加した本セミナーでは、各講演に熱心に耳を傾け、休憩中は直接装具に触れ、開発者に質問をする姿も見受けられました。参加者からは「役立つ知識が得られた」との評価が寄せられ、今後のセミナー開催に期待が高まりました。
日本シグマックスの使命
日本シグマックスは、医療機器メーカーとして様々な分野で身体活動を支援する製品を提供し続けています。今後も義肢装具士との共同で、場を提供し続け、患者様の生活の質の向上に努める所存です。
会社概要
設立は1973年で、東京都新宿区に本社を構えています。整形外科領域に特化し、医療機器の開発と提供を行い、売上高は127.3億円(2024年3月期)という実績があります。今後も、身体活動支援を事業ドメインとして、患者様や医療従事者と共に明るい未来を築いていくことに尽力します。