佐賀県 新たな料理人交流プロジェクト
佐賀県で新しく始まった交流プロジェクト「シェフ・イン・レジデンス SAGA」が、9月30日より始動しました。この取り組みは、県内の料理人と外部の料理人を結びつけ、地域の食材や文化を再発見し、さらなる発展を目指すものです。
プロジェクトの内容
プロジェクトに参加する料理人たちは、和多屋別荘を拠点に滞在し、地域の生産者や職人たちとの対話を通じて食材や器を深く理解します。また、地元の料理人や学生との交流やオリジナル器の制作を行うなど、様々なプログラムをご用意しています。これにより、参加者が地域に根ざした新しい料理のアイデアを生み出すことを目的としています。
参加料理人
記念すべき第1弾として、内藤千博シェフが佐賀を訪れました。彼は東京・西麻布の三ツ星フレンチレストラン、レフェルヴェソンスのスーシェフとしての経験があり、その後はモダンベトナム料理の「An Di」にてヘッドシェフを務めていました。彼は現在、独立に向けた準備を進めています。
ガストロノミーの発信
このプロジェクトは、和多屋別荘が進めるガストロノミーへの取り組みの一環です。ガストロノミーとは、特定の地域の食文化や食材を現代的な視点で再解釈し、新たな食の体験を提案することを意味します。和多屋別荘では、地域の魅力を最大限に引き出し、五感で楽しむ料理体験を提供しながら、来訪者に特別な瞬間を届けることを目指しています。
滞在日程と活動内容
内藤シェフの滞在は2024年9月30日から10月6日までの約一週間です。彼は県内の意欲的な生産者や窯元、蔵元を訪問し、地域の食材を使った料理を試作します。また、滞在中には独自の器制作にも取り組みます。和多屋別荘内にあるラボキッチンを活用し、出会った食材を使った料理の実験や、地元の様々な職人とのコラボレーションを試みます。
サガマリアージュの推進
佐賀県は「食材」、「器」、「料理人」を融合させ、新しい価値を創出する「サガマリアージュ」というプロジェクトにも力を入れています。この取り組みにより、佐賀の食文化がより多くの人に知られることを目指し、地域を代表する料理人の育成に努めています。これは、有田焼創業400年事業や、肥前さが幕末維新博覧会などのイベントを通じても進められています。
まとめ
この「シェフ・イン・レジデンス SAGA」という新たな試みは、地域の魅力を再発見し、料理人同士の交流を通じて新しい価値を生み出す重要なステップです。佐賀の食文化がどのように発展していくのか、今後の展開が楽しみです。