銭湯がクラフトビール醸造所に生まれ変わる
2021年2月25日、秋田市最後の銭湯「星の湯」が惜しまれながら営業を終えました。この銭湯は85年もの間地域の人々に親しまれ、コミュニティの重要な集いの場として存在していました。その「星の湯」が新たな挑戦を迎え、クラフトビールとハードサイダーの醸造所として再生されることになりました。今回はこのプロジェクトについて詳しく見ていきます。
銭湯文化の再生を目指して
銭湯は、人と人とのふれあいの大切な場所でした。その運営を継続することができなかったものの、同じ地域で新たな形で人々が集まる場所として生まれ変わることを選択しました。クラウドファンディングで資金を集め、その採取した分で多くの人にとって魅力的なビールやハードサイダーを提供することを目指しています。
秋田のホップ産地としてのポテンシャル
秋田県は、実は日本有数のホップの生産地として知られています。しかし、ホップの生産は今、非常に危機的な状況に直面しています。横手市では、約50年前にホップ栽培が本格化し、全国的にも有名な地域になりましたが、近年では農家の数が大幅に減少しています。平均年齢が70歳を超え、農業の後継者が不足し、ホップを生産している農家はわずか20数軒となっています。
HOPDOG BREWINGは、若手農家グループと共にこの産地を支えるために努力しています。自社の取り組みを通じて、地域全体の産業を活性化させることが目標です。また、秋田産原料を使用したクラフトビールやハードサイダーの製造をこれから進める予定です。地元の特産品を活かした製品作りが期待されています。
具体的なプロジェクトの進行状況
プロジェクトの進行は着実に進んでいます。以下は今後のスケジュールです:
- - 2023年2月上旬: 醸造設備の搬入及び工事の開始
- - 2023年2月下旬: 設備工事の完了
- - 2023年3月初旬: 酒類製造免許の取得予定(発泡酒・果実酒)
- - 2023年3月上旬: 初の仕込みを行う
- - 2023年4月上旬: 初出荷予定
このスケジュールに沿って順調に推進していくことで、秋田県の魅力を最大限に発信していくことを目指しています。
HOPDOG BREWING合同会社について
HOPDOG BREWINGは、2022年10月に秋田市に設立された新しい酒類製造会社です。ここでの特長は、「秋田の原料を使い、生活を豊かにする製品を提供したい」という理念です。ブランド名の「HOPDOG」は、ビールの要素である「ホップ」と、愛らしい「秋田犬」を掛け合わせて作られた名称です。
このプロジェクトが実現することで、人々が集まり、秋田の特産品を楽しむ素晴らしい場ができることを我々は心から期待しています。
秋田の新たな文化の拠点として、ぜひ注目していただきたいと思います。