アダル、大阪支店を新たに「ADAL CREATIVE PLACE OSAKA」として開設
株式会社アダルは、その創業73年の実績を背景に、新たな拠点として「ADAL CREATIVE PLACE OSAKA」を2025年5月にオープンしました。この新オフィスは、単なる家具の展示に留まらず、実際に体験することができるショールームを目指しています。 大阪の本町に位置し、アダルの製品をリアルに体感できる場として設計されています。
新しいコンセプト「THE SHOW(みてってや)」
今回の「ADAL CREATIVE PLACE OSAKA」では、従来のショールーム形式にとらわれることなく、家具を「使ってもらう」ことを重視した空間づくりがなされています。ここでは人々が実際に家具を利用し、アイデアや対話を生み出すことが促進されることを目指しています。
このような体験型オフィスの設計は、アダルの仕事のプロセスそのものを可視化し、来訪者がより深い理解を持てる場にしました。家具はアダルの自社製品のみが使用され、特注家具も自社で製造されているため、その独自性や魅力も堪能できます。
設計の背景と意義
新しい支店の空間設計を手掛けたのは、池田励一氏が率いる「株式会社REIICHI IKEDA DESIGN」です。彼は、大阪芸術大学出身で、国内外の商業施設やオフィスなど多様な空間デザインにおいて卓越した業績を残してきました。彼の作り出すデザインは、ただ装飾を施すのではなく、日常生活に役立つことを重視しており、アダルの理念と見事に合致します。
「使ってみる」体験が生む新たな価値
「ADAL CREATIVE PLACE OSAKA」に足を運ぶと、利用者はその場で家具に座ったり、デザインを確認したりしながら、使用感や見た目だけでなく、機能性や使い心地を直に体感できます。これにより、場の雰囲気やコミュニケーションの流れが、自然と意識されるようになり、それが新たな発想を促進します。
設計事務所やクライアントにとっては、打ち合わせの際に製品を直接確認できる場として活用されることで、実践的な議論が交わされやすくなります。また、アダルの社員たちにとっても、実際に製品を使用する立場からの学びが得られ、製品改良のヒントになるなど、日常業務においても新しい発見が常に生まれる場所となっています。
アダルが目指す未来
アダルは、業務用家具メーカーとしてのミッションを掲げ、「快適な生活空間」を提供することに情熱を注いでいます。全国14拠点で展開し、80名以上の職人が自社工場で精巧な製品を手掛けているアダルは、ECサイトを通じても全国のニーズに応えています。
今回の新規オープンによって、アダルの試みは一層多くの人々に認知され、体験を通じてその魅力を実感してもらえることを期待しています。新しい空間が、今後どのように展開されていくのか、その行方が楽しみです。