マクサス、運用ルールの改定で中古在庫の最適化を目指す

株式会社マクサスは、中古リユース事業において、見込み売価ルールとアカウント運用規程の制定を発表しました。この新制度によって、売上の透明性を向上させ、在庫損失を抑制することを目指しています。

なぜ運用ルールが必要か？

中古リユース業界では、買取から入金に至る各工程で細やかな意思決定が求められます。特に見込み売価のブレは、過小見積もりによる機会損失や過大見積もりからくる赤字仕入れを招くリスクがあり、慎重な運用が必要です。直近の運用診断から、見込み売価の定義が人によって異なることや、アカウントの共有利用による責任の不明確性が浮き彫りになりました。

これを受けて、マクサスは見込み売価の共通定義を「手数料・送料控除後の入金額を超える価格」と明文化。また、根拠カードの導入により、価格設定の理由を記録・追跡できる環境を整えます。これにより、説明可能性が向上し、迅速な意思決定が可能となるでしょう。

アカウント運用規程の厳格化

新たに制定されたアカウント運用規程では、アカウントの共有が禁止され、各担当者の責任が明確になりました。作業ログは案件IDと担当アカウントに紐づけられ、誰がいつ何を設定したのかを追跡可能としています。これにより、監査性が高まり、運用の透明性が増すでしょう。違反が確認された場合は、即時是正が行われるため、ルールの遵守が徹底される見込みです。

より簡潔な報告体制

レポートについても、販売時は実粗利と粗利率に集約され、細かい数値の羅列は不要となります。これにより、重要な情報が明確になり、意志決定に直結した報告が可能になります。

KPIとオペレーションの見直し

新しい運用では、最優先で見込み売価の適正率が設定され、次点で在庫の増減や予約化率がモニターされます。これにより、業務の優先順位が再設計され、効果的な運用が実現されるでしょう。

これからのビジョン

マクサスは、「速く・正しく・説明できる」運用ルールを確立することで、在庫損失を抑え、現場での意思決定速度を向上させることを目指しています。見込み売価を全員が共有し、関与するすべての担当者がその根拠を理解することで、会社全体としての効率性も高まるでしょう。

株式会社マクサスの代表取締役・関憲人氏は、「新ルールは在庫損失を抑え、現場の意思決定速度を上げるためのものです。見込み売価という基準を全員で共有することで、業務の透明性を高め、さらに成長を遂げていく」と述べています。