ウクライナと3D義足
2025-05-30 06:16:23

3D義足技術でウクライナ復興を支援するインスタリムの挑戦

インスタリムの新プロジェクト


インスタリム株式会社(本社:東京都墨田区)は、国際連合工業開発機関(UNIDO)の「日本企業からの技術移転を通じたウクライナのグリーン産業復興プロジェクト」に採択され、約6,000万円の資金調達を完了しました。このプロジェクトは、ウクライナにおける義肢装具の製造能力を強化し、復興を支援することを目的としています。

プロジェクトの概要


インスタリムは、独自の3Dプリント技術を駆使し、義足や義肢装具の製造ソリューションを提供します。この技術をウクライナに導入し、現地の経済復興に貢献するための調査を行います。ウクライナでは、2022年以降、戦争の影響で四肢を失った人々が急増しており、その数は約30万人に達するとされています。しかし、国内には十分な数の義肢装具士が不足しており、医療現場での深刻な供給不足が問題です。

なぜウクライナなのか


ウクライナにおける戦争による影響は深刻で、義足の需要が急増しています。米国の報道によれば、ウクライナ国内の義肢装具利用者の数は約2万人にのぼり、2023年末までに約5万人が義肢装具を必要とする見込みです。しかし、義肢装具の専門家である義肢装具士は、国内に約300名しかおらず、ただ5名ほどが高機能な義肢を製作できる状況です。

インスタリムのアプローチ


インスタリムは、こうした状況を打破するために、既にインドとフィリピンで成功を収めた3Dプリント技術をもとに、ウクライナでも技術移転を行う計画です。まずはキエフやリヴィウに3DプリンタやAIを活用した設計ソフトを導入し、ウクライナ人技術者や義肢装具士への研修も実施します。この取り組みによって、現地での義足や義肢の自給自足を目指し、高品質かつ低コストの供給体制を確立することが期待されています。

ビジョンの実現に向けて


プロジェクトを通じて、インスタリムはウクライナの経済復興に寄与するだけでなく、隣国への義肢装具の輸出なども視野に入れた広域な展開を視野に入れています。技術やネットワークを活用し、広域な市場にアクセスしながら、自社の競争力を向上させることを目指しています。

このような取り組みは、インスタリムのビジョン「必要とする全ての人が、質の高い義肢装具を手に入れることができる世界を実現する」に重要な一歩となるでしょう。ウクライナの復興に向けた支援を行いながら、同時に自社の事業展開を進めていく姿勢が光ります。

会社概要


  • - 会社名:インスタリム株式会社
  • - 代表者:代表取締役CEO 徳島 泰
  • - 事業内容:3Dプリント義肢装具および製造装置の開発・製造・販売
  • - 所在地:東京都墨田区横川1-16-3
  • - URL:インスタリム公式サイト


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会社情報

会社名
インスタリム株式会社
住所
東京都墨田区横川1-16-3
電話番号
03-6805-5356

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