テイラー、シリーズAラウンドで1,400万ドルを調達
2025年5月21日、カリフォルニア州サンフランシスコに本社を置くTailor Technologies, Inc.は、シリーズAラウンドの初回クローズにて1,400万米ドル(約21億円)の資金を調達したと発表しました。このラウンドは、日本のアーリーステージ向けベンチャーキャピタルANRIが主導し、スパイラル・キャピタルも参加しています。
コンポーザブルERPの実現
テイラーが提供する「Tailor Platform」は、従来のモノリシックなERPに代わる新たなビジネスソリューションです。このプラットフォームは、企業が自社に最適な業務システムをAPIを通じて自由に構築できることを目指しています。これにより、企業は業務プロセスやユーザー体験を迅速にカスタマイズできて、柔軟性が向上します。特に、Tailorのヘッドレスアーキテクチャは、データとロジックをUIから分離することで、業務の効率化を実現します。
その効果として、企業は標準機能はもちろん、カスタマイズした機能を簡単にAPIを通じて利用でき、他社製AIエージェントとの連携もスムーズに行えます。これにより、AIを活用した業務自動化を効率的に進めることが可能になります。
資金調達の目的
今回の資金調達によって、テイラーはより一層のシステム開発と市場導入の加速を図ります。代表の柴田陽氏は、「北米市場での展開を加速し、日本におけるエンジニアリングとカスタマーサクセスの強化にも注力できる」とコメントしています。テイラーは今後、シリーズAラウンド全体で3,000万から4,000万ドルの資金調達を目指しています。
テイラーのビジョン
テイラーの目指す「Tailor Platform」は、企業が必要とする業務ソフトウェアを迅速に開発・導入できるための基盤です。従来のERPが持つ制約を解消し、業務の在庫、購買、出荷、会計、オムニチャネル管理といった要素を自由に組み合わせることが可能です。 これにより、企業は市場の変化にも迅速に対応でき、持続的な成長が期待されます。
テイラーの提供するこのプラットフォームは、AI時代においても企業が競争力を持ち続けるための鍵となるでしょう。デジタルトランスフォーメーション(DX)の波を捉え、企業はノンストップで進化し続ける必要があります。
会社概要
Tailor Technologies, Inc.は、大企業向けに個別にカスタマイズされた業務ソフトウェアを迅速に開発できるプラットフォームを提供しており、構築されたHeadless ERPは、エンタープライズ企業にとって変化に強い業務基盤です。また、日本法人のテイラー株式会社は、設立からわずか2年で日本市場にも勢力を拡大しています。このように、テイラーは内外ともに特有の強みを活かした成長戦略を展開中です。
さらに詳しい情報は、
テイラーの公式サイトや
テイラー日本法人サイトをご確認ください。