日本のコロナワクチン接種意向、アジア5市場で最低 - モデルナ調査が明らかに

日本のコロナワクチン接種意向、アジアで最低 - モデルナ調査が明らかに



モデルナが実施したアジア太平洋地域の5市場における新型コロナウイルス感染症とワクチンに関する意識調査の結果、日本の新型コロナワクチンの接種意向が、台湾、香港、シンガポール、韓国と比べて低く、アジア5市場で最も低いことが明らかになりました。

調査結果によると、日本の「接種する」と回答した人は28.5%にとどまり、「しない」と回答した人は41.3%でした。これは、調査を実施したアジア5市場の平均である45.3%を下回り、最も接種意向が高かったシンガポールの約60%と比べると、大きな差が見られます。

さらに、新型コロナウイルス感染症とインフルエンザのワクチンを同時に接種する意向についても、日本は最も低く、「同時に接種する」と回答した人は13.3%でした。アジア5市場平均は32.9%、最も高い香港は46.5%と、他の国と比べて低い数字となっています。

この結果を受け、モデルナ・ジャパンのカントリーメディカルディレクターである石井健男氏は、「日本はアジア5市場の中でも接種意向が低い結果となりました。新型コロナウイルス感染症は、特に高齢者では、インフルエンザより重症化リスクが高く、死亡率も高くなっています。毎年、夏と冬に感染流行のピークが来ており、今年の冬も大きな流行が予測されます。高齢者や基礎疾患のある方は罹患すると重症化リスクも高いので、インフルエンザワクチンと合わせて新たな変異株に対応した新型コロナワクチンの接種を受けることについて最寄りの医療機関に相談していただきたい」と述べています。

日本のワクチンに対する意識



今回の調査では、日本のワクチンに対する意識が他のアジア市場と比べて低いことが明らかになりました。特に、以下のような点が挙げられます。

ワクチン効果についての情報不足: 「ワクチン効果についての情報が得られた時」に接種を検討するという回答が少なかったことから、ワクチン効果に関する情報の不足が、接種意向の低さに繋がっている可能性があります。
安全性への懸念: 「安全性の保証が得られる時」に接種を検討するという回答も少なかったことから、ワクチンに対する安全性への懸念が大きいことがわかります。
流行に関する報道: 「流行についての報道を見聞きした時」に接種を検討するという回答も少なかったことから、流行に関する報道が、接種意向に大きな影響を与えていないことがわかります。
インフルエンザより重症化リスクが高いという認識の不足: 新型コロナウイルス感染症はインフルエンザよりも重症化リスクが高いにも関わらず、その認識が十分に浸透していない可能性があります。

今後の課題



日本のワクチン接種率向上のためには、ワクチンに対する意識改革が必要不可欠です。具体的には、以下の取り組みが求められます。

ワクチンに関する正確な情報の提供: ワクチン効果や安全性に関する正確な情報を分かりやすく提供することで、国民の不安を解消し、接種意向を高めることが重要です。
専門家による啓発活動: 医師や専門家による講演会やメディアでの情報発信を通して、ワクチンに関する理解を深め、正しい知識を普及させることが重要です。
接種しやすい環境整備: 接種会場の拡大や予約システムの改善など、接種しやすい環境を整備することで、接種率の向上を図る必要があります。

新型コロナウイルス感染症は、依然として私たちの生活に大きな影響を与えています。ワクチンは、自分自身を守るだけでなく、社会全体を守るための重要な手段です。今回の調査結果を踏まえ、国民一人ひとりがワクチンに関する正しい知識を身につけ、積極的に接種することで、感染拡大防止に努めていく必要があります。

*調査対象地域: シンガポール、台湾、香港、韓国、日本

会社情報

会社名
Moderna, Inc.
住所
200 Technology Square CambridgeMassachusetts
電話番号
617-714-6500

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