訪問看護にAIの力
2025-10-02 11:40:35

訪問看護の現場を支える、AI活用で効率化と質の向上を目指す

訪問看護の未来を見据えて



訪問看護業界は、少子高齢化や医療ニーズの高まりに伴い、ますます需要が増加しています。しかしこの現状に対しては、人材不足やブラックボックス化が問題視されています。そんな中、神奈川県厚木市の医療法人仁厚会仁厚会病院と、東京都中央区の株式会社ENBASEが業務提携を行い、訪問看護の現場をAIでサポートする取り組みを始めました。

業務提携の背景



訪問看護の現場では、看護記録の作成や報告作業に多くの時間がかかり、残業が常態化しています。記録の品質がばらつくため、医師や介護事業者との連携もスムーズではありません。また、患者からのトラブルへの対処が後手に回ることも多く、職員の負担は増す一方です。

仁厚会訪問看護ステーションでは、これらの課題解決を目指して、ENBASEが開発した接客アンビエントAI「スタンドLM」を導入することで、看護状況を可視化し、業務の効率化を図ることとなりました。

スタンドLMの機能



「スタンドLM」は、看護現場における会話をAIが自動解析し、必要な情報をレポートとして生成します。このシステムの大きな特徴は、録音・解析がスマートフォンアプリで簡単に行える点で、業務のフローを非破壊的に効率化します。

さらに、利用者や顧客情報に基づき、レポート生成だけでなく、必要なタスクの提案や社内外の情報分析機能も提供します。これにより、看護師の業務負担が軽減され、質の高い看護を提供することが可能になります。

提携による具体的な取り組み



両社は、仁厚会訪問看護ステーションの全スタッフがスタンドLMを活用できる環境を整えることを目指しています。その中で、AIを活用した看護品質の向上や業務効率化のために、残業時間や離職率などのKPIを測定し、経営への貢献度を可視化していく予定です。

定期的にディスカッションを行い、AIシステムの機能開発や業務上の課題解決に必要な支援をENBASEが行うことで、訪問看護業務全体の仕組みを刷新していきます。

アンビエントAIによる新しい働き方



最終的には、スタンドLMを導入することで看護業務の自動化や情報格差の解消を進め、トラブルの事前予防が可能な、働きやすい環境を整備することを目指しています。これにより、必要な作業はリアルタイムで提案され、ケアの質は向上し、残業時間ゼロを実現することが期待されます。

企業情報



医療法人仁厚会仁厚会病院は、熱く誠実な医療を提供し続ける総合病院です。一方、ENBASEは「コミュニケーションとテクノロジーで希望を持てる社会をつくる」をビジョンに掲げるスタートアップ企業であり、革新的なAI技術を通じて新しい価値を創造しています。

今後両社の力を結集し、訪問看護の現場を支えるAI活用を深化させ、全ての人にとって使いやすい医療の未来を切り拓くことが期待されます。


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会社情報

会社名
株式会社ENBASE
住所
東京都中央区日本橋茅場町1-8-1茅場町一丁目平和ビル
電話番号

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