プログラミング学習の実態調査、97%が挫折経験を語る

プログラミング学習に関する深刻な課題

プログラミングの学習における挫折は、多くの初心者に共通する問題です。最近、ITスクール「侍エンジニア」を運営する株式会社SAMURAIが、初心者からプログラミングを学ぶ10〜50代の男女100名を対象に行った意識調査の結果が発表されました。この結果によると、なんと97%の参加者が「学習途中に挫折や行き詰まりを感じたことがある」と回答しました。

挫折の主な原因とは？

自由回答の「挫折や行き詰まりを感じた理由」では、27%の人が「不明点を質問できる環境がなかった」と答えました。このことから、プログラミングを学ぶ上でのサポート体制が不足していることが大きな要因であることがわかります。さらに、22%が「学習へのモチベーションが続かなかった」、17%が「エラーやバグへの対処で心が折れた」といった理由が挙げられており、このような課題が学習の進行を妨げていることが伺えます。

あったら良かったサポート

調査では、挫折を感じた時に「気軽に不明点を聞ける環境」が「あったら良かった」と感じる要素として、37%の人に支持されました。次いで「モチベーションが維持しやすい学習環境」が30%、自分に合った「学習教材」の必要性が23%と続きました。この結果は、友人や仲間との交流や、共に学ぶ環境があることの重要性を強調しています。

独学の限界とサポートの必要性

さらに、55%の人が「独学のみでは困難」と答え、スクールや講座の活用が必要であると認識していることがわかりました。実際にプログラミングを実務に活かすためには、独学だけでは限界があると感じているようです。また、プログラミングスキルを「独学を経て習得した」と答えた人は25%であり、学習方法にも多様性が求められています。

生成AIの活用状況

最近では、プログラミング学習に生成AIを活用する人が増えており、調査結果によれば52%が「プログラミング学習に生成AIを活用している」とのこと。中でも「ChatGPT」が最も一般的で、50%の人がこのツールを利用していると答えました。これにより、生成AIが学習の補助となり得る可能性が広がっていることがわかります。