金（ゴールド）相場、上昇一服も根強いその魅力とは？

金相場の動向とその魅力

2023年9月19日、金（ゴールド）の相場は一旦の調整局面を迎えました。約4週間の連続上昇を遂げた後、1オンス約3,640ドル付近で一息入れた形です。この金相場の調整は数つの不安要素と、期待が交錯した結果と言えるでしょう。

調整の背景にある要因

まず、注目すべき要因は米連邦準備制度（FRB）の政策決定です。12月以来初めて基準金利が0.25%引き下げられ、市場はこの後の利下げに期待感を示していますが、パウエル議長は「緩和ペースを急がない」と慎重な姿勢を貫いています。このような連邦政策の変化は、金相場に対する影響が少なくないと言えるでしょう。

次にドル高の動きも見逃せません。利下げ発表後には金価格が最高値である3,704ドルに迫る場面もありましたが、その後のドル高基調が価格上昇を抑える要因となっています。

さらに、インフレや労働市場の状況も投資家の心理を左右しています。持続的なインフレや雇用の冷え込みを懸念するFRBの姿勢は、投資家に慎重さを求める要因となっているのです。

それでも根強い金の魅力

とは言え、金の魅力は依然として揺らぎません。2025年に入るとともに、ドル価値の変動や中東情勢など、地政学的なリスクが高まっていることから、安全資産としての金に対する需要が高まっています。実際、金先物価格は史上最高に迫る水準まで急上昇しており、「金による財テク」とも呼ばれる多様な投資方法が浸透しています。

短期的には調整局面であるものの、2023年に入ってから金は約39〜41%の上昇を見せました。この上昇の背景には、以下のような要因が挙げられます。

- 各国中央銀行による積極的な金購入
- 米ドルからの資産分散
- 中東やウクライナ情勢など、地政学的リスクの高まり

これらの要素が相まって、投資家は再び「安全資産＝金」に目を向ける傾向が強まっています。

投資手法の多様化

金に対する投資には、様々な手法が存在します。

- 現物の金: 安心感がありますが、消費税や保管コストなどの負担が大きくなります。
- 金預金: 少額からの投資が可能で、ネットで簡単に取引ができますが、引き出し時には手数料が発生します。
- 金ETF: 小口投資や分散効果があり、比較的少ない資金で金に投資できますが運用手数料や課税について注意が必要です。
- 金CFD: 値上がりや値下がり、どちらでも取引可能で、24時間取引ができますが、レバレッジを利用した際のリスクも伴います。

まとめ

2025年に向けて、為替や地政学リスクが続く中で、金の存在感が一層高まることは間違いありません。しかし、投資の際はそれぞれの手法におけるメリットとデメリットを理解し、自身に合った方法を選択することが大切です。

📝 本記事はLand Primeのマーケットコラムによるものです。詳細はLand Primeの仮想通貨ニュース速報でご確認ください。また、Land Primeに関する情報はLand Prime Mediaでもご覧いただけます。📖 この記事が気に入ったら、はてなブックマークもお忘れなく！