福岡麻生医療福祉専門学校が実習日誌をデジタル化した理由とは
福岡麻生医療福祉&保育専門学校の介護福祉科では、2025年度より実習日誌を完全にデジタル化する方針を決定しました。この取り組みは、学生が実習中に抱える課題を解決するために生まれたものです。
デジタル化の背景
実習を行う上で、学生たちは毎日の実習内容や学んだこと、担当した利用者への介護サービスを「実習日誌」に手書きで記録していました。学生たちからは「記録を書くために残業が増え、利用者との関わりが減ってしまう」といった声が多く寄せられていました。そこで、学校はこのような意見を踏まえ、ICTを活用した実習日誌のデジタル化を進めることにしました。
デジタル化のメリット
新たに導入されたデジタル記録システムには以下のような利点があります:
- - 簡単な入力: スマートフォンやタブレット、PCからアクセスできるため、移動中や空き時間にもサッと記録ができる。
- - リアルタイムな情報共有: 学校側とリアルタイムで情報が共有できるため、迅速な対応が可能。
- - スピーディーなフィードバック: 記録を提出するとすぐにフィードバックがもらえるため、次回に活かしやすい。
学生たちは「手書きよりも断然ラクで、効率的に実習できる」と好評を寄せています。このデジタル化により、学生は記録を書く負担が軽減され、より多くの時間を実習や利用者との関係構築に費やせるようになりました。
教員や介護職員からの反応
この取り組みは、学生だけでなく、介護施設で働く職員や学校の教員からもポジティブな意見を集めています。介護職員からは「以前は手書きの実習日誌を見直すのが難しかったが、デジタル化によって各自の時間に簡単に確認できる」とのコメントが寄せられています。また、教員たちも「毎日リアルタイムで内容を把握でき、効率的な指導が可能になった」と評価しています。
今後の展望
介護の現場で求められるのは、ICTを活用した業務効率化や、データ分析のスキルです。この体験を通じて、学生たちはどのようにICTを活用し、現場の問題を解決していくかを学ぶ機会を得ることができます。また、麻生医療福祉&保育専門学校では、2026年度には「社会福祉学科」の新設も予定されており、地域課題に対しても目を向けた教育の展開が期待されています。
まとめ
福岡麻生医療福祉&保育専門学校の介護福祉科は、時代に即した教育方法で学生一人ひとりの成長を支えています。デジタル化により、これからの介護現場で必要なスキルを身につけるチャンスを学生たちに提供します。これにより、介護福祉士として活躍できるプロフェッショナルが育っていくことでしょう。