広域量子通信網
2026-06-30 14:25:58

国内初の広域量子暗号通信ネットワーク、東名阪を結び新時代の安全通信へ

国内初の広域量子暗号通信ネットワーク構築



NTTドコモビジネス株式会社、東芝、日本電気株式会社の3社は、約600kmに及ぶ広域量子暗号通信ネットワークの構築に着手しました。このネットワークは、東京、大阪、名古屋を結び、量子暗号技術の社会実装を目的としています。具体的には、信頼性の高い通信が求められる医療や金融、電力業界でのデータの安全性を確保するための実証実験を行う予定です。

背景



近年、AI技術の発展とデータ活用の一般化により、個人情報や機密情報の安全性が課題となっています。特に、量子コンピュータの進化に伴うリスクが高まる中、旧来の暗号技術の安全性が疑問視されています。従来の暗号化方式はコンピュータの計算能力に依存しているため、量子コンピュータで解読される危険性が増しています。このため、長期間にわたって情報の機密性を守るための新しい通信技術が求められています。量子暗号通信は、その理論的な安全性から注目されています。

本実証の技術



この実証プロジェクトでは、量子鍵配送(QKD)と呼ばれる量子力学の原理を利用して、通信相手間で安全に暗号鍵を共有する技術が用いられます。既存の暗号方法とは異なり、盗聴の検知や鍵の複製を防ぐことが理論的に可能です。この技術によって、情報理論的な安全性が保証される量子暗号通信が実現されます。

また、量子セキュアクラウドも導入され、データを分散保管することで、機密データの安全な保管や利用が図られます。このシステムでは、データを複数に分割して保管し、一定の閾値未満のデータが漏洩しても元のデータを復元できない特性を持っています。

実証の概要



東名阪を結ぶ広域量子暗号通信ネットワークの構築を通じて、セキュリティや運用の安定性を検証します。さまざまな業界のユーザーが参加し、機密性の高いデータを安全に流通させる方法論についての実用可能性を探ります。技術の検証以外でも、量子暗号通信の新たなビジネスモデルや利用領域の開拓が推し進められます。

各社の役割と展望



NTTドコモビジネスは、全体の実証の統括を行い、技術検証やユーザー実証、ネットワークの整備を担います。一方、東芝とNECはそれぞれ量子鍵配送装置の提供とネットワーク構築に関与し、ユーザー実証を行います。今後、2030年を見据えたQKDネットワークの社会実装を目指し、技術検証と共に利用者からのフィードバックを活かしていく方針です。これにより、安全で効率的な通信インフラが確立され、さまざまな業界での活用が進むことが期待されています。


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会社情報

会社名
日本電気株式会社
住所
東京都港区芝5丁目7-1
電話番号

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