アブダビ国営石油会社が日本とのエネルギー協力を強化!新たな成長の展望

アブダビ国営石油会社が日本とのエネルギー協力を強化



アブダビ国営石油会社(ADNOC)は、経済産業省と独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)との間で新しい三者間協力覚書に署名し、日本とのエネルギー・パートナーシップをさらに深めると発表しました。この覚書は、戦略的なビジネス開発や技術協力、そして人材育成プログラムに関する協力の枠組みを整備することを目的としています。

調印式には、アブダビ国営石油会社グループのCEOであるスルタン・アハメド・アル・ジャベル博士、経済産業大臣の世耕弘成氏、JOGMEC理事長の黒木啓介氏が出席しました。アル・ジャベル博士は、日本との関係が長年にわたる重要なものであるとし、日本企業がアラブ首長国連邦の産業発展に貢献してきた歴史を強調しました。彼は、「ADNOCは新たな機会を追求し、このパートナーシップを強化していく」と述べ、両国が持つリソースの価値を最大限に引き出すことを目指しています。

ADNOCは1971年の設立以来、日本に対して石油・ガスを供給し続けており、現在では日本にとっての第二の原油供給元となっています。2016年には日本への原油輸出が平均51万3,000バレル/日となり、これは日本の原油輸入量の約25%を占めます。さらに、ADNOCは日本国内での原油備蓄事業も展開しており、具体的には鹿児島市の喜入石油基地に原油を備蓄することに関する合意もされています。このプロジェクトにより、ADNOCは最大629万バレルの原油を備蓄できるようになり、日本向けの供給が不足したときにも優先的に供給できる体制が整います。

経済産業大臣の世耕氏は、今回の覚書が重要なエネルギー供給者であるADNOCとの新たな関係の始まりを示していると述べました。彼は「変化する市場の動向に適応するためには、長期的で賢明なアプローチが求められます。ADNOCと共に、このバリューチェーン全体で機会を模索していくことを期待しています」と語りました。

ADNOCと日本の企業の関係は歴史が深く、1962年には初めてアラブ首長国連邦から輸出された原油が日本に deliveries されて以来、多くのプロジェクトが共同で進行しています。特に、ジャパン石油開発株式会社がADNOCとの協力により、いくつかの油田の権益を取得しており、双方の技術やノウハウを駆使して資源の開発に取り組んでいます。

また、ADNOCは技術開発に対しても本格的に取り組んでおり、日本の大学で学ぶ奨学生も派遣しているなど、人材育成を通じた長期的なパートナーシップの重要性を認識しています。現在、13名の奨学生が日本の大学で学び、その知識をアブダビのエネルギー産業に還元することが期待されています。

アブダビ国営石油会社(ADNOC)は、エネルギーと石油化学を専門とする大手企業であり、日々300万バレルの石油と98億立方フィートの生ガスを生産しています。ADNOCの事業は上流から下流、さらには中流にかけて統合され、多角的に運営されていることから、日本とのエネルギー関係は今後さらに発展していくことでしょう。具体的なプロジェクトを通じて、両国のさらなる協力の可能性が広がることを期待しています。ADNOCの詳細については、公式サイト(www.adnoc.ae)を参照してください。

会社情報

会社名
アブダビ国営石油会社
住所
ADNOC Head Quarters Building,Corniche Road,Al Khubeirah - Abu Dhabi
電話番号

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