人と出会う図書館「ヒューマンライブラリーin郡山市
2025年7月12日、郡山市歴史情報博物館で「ヒューマンライブラリー〜人を貸し出す図書館〜」が開催されました。これは、郡山市で障がい者の就労支援を行うソーシャルスクエア郡山店と郡山駅前店によるイベントで、今回で3回目となります。
このヒューマンライブラリーでは、さまざまな背景や経験を持つ6人の語り手が登場し、各々が自身の人生の物語を語りました。彼らは、ジェンダーの視点や障がい、依存症、文化的な葛藤、心理的な苦痛をテーマにした話を通じて、少数派の立場であることの意味を深く探りました。
参加した語り手の一人は、性被害を乗り越えて自分らしく生きる方法を模索し続けてきたと語りました。また、別の語り手は、買い物依存からの回復過程や、支援が必要な障がい者をもつ家族の思いを語り、聴衆を惹きつけました。さらには、多文化社会に生きる中での違和感を共有する語り手や、いじめから立ち直り、自らの店舗を持つに至った経緯も披露されました。
この日は、語り手と聴衆が直に対話を交わすという形式が取られ、まるで図書館の本を借りるかのように、参加者が語り手のストーリーを聴く時間が進んでいきました。その中で、ある参加者が「語り合うことの大切さを感じた。 この場が広がり、必要な人たちに届くことを望んでいる」との感想を述べ、参加者同士の絆も感じられました。
ヒューマンライブラリーは、ただのイベントではなく、言葉を交わすことで深化する理解や価値観の共有を促す貴重な機会です。語り手たちの生き方や思考に触れることで、参加者は他者との共感や新たな視点を得ることができます。
今後、これに限らず、さらに聴くこと、語り合う場の重要性を見出し、様々な取り組みを続けていくことが求められます。ソーシャルスクエアは、こうした活動を通じて、より多様な意見や価値観を互いに敬い、理解し合う未来を築くことを目指しています。
このイベントを運営するソーシャルスクエアには、地域の方々からの支援も寄せられ、共に文化を育む役割を担っているといえるでしょう。
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このような活動が今後も続いていくことで、地域社会における理解と支援の輪が広がり、より良い未来を創造する一助となることを願っています。