ポノスRACING、GTワールドチャレンジアジアでの苦渋の決断
ポノス株式会社が運営するレーシングチーム、PONOS RACINGは、8月31日に岡山開催のGT World Challenge Asia/ JAPAN CUP ラウンド6にて、自らの優勝を記念する表彰台への登壇を辞退するという異例の決断をしました。この選択には、さまざまな背景があり、チームはその意図を明かすことにしました。
事件の背景と経緯
レース1であるラウンド5では、フォーメーションラップのスタート時に技術トラブルが発生し、ピットレーンからのスタートを余儀なくされました。レース終盤には、ガレージでマシンの調整を行った後に再スタートを試みましたが、SROのテクニカル・スクルティニアから「再出走の禁止」との指示が出されました。
この指示の誤りを感じたチームは、激しく抗議しましたが、その抗議は受け入れられないまま、最後の10分を走ることができず、貴重なチャンピオンシップポイントと次の日のレースを見据えたデータ収集の機会を失ってしまいました。
レース終了後、事実確認をした結果、SROは「ルールを理解していなかった」と認め、謝罪はあったものの、実質的な是正措置は講じられませんでした。これによりチームは、レース運営における不適切な対応に対する責任を求めるも、明確な回答が得られないまま、レース2の表彰台への登壇を辞退する決断をしました。
表彰台辞退の理由
ポノスRACINGが表彰台登壇を辞退したのは、ファンや他の選手に対するものではなく、モータースポーツ本来の公平性やルールの適用、一貫性を守るための苦渋の選択でした。この状況に対する抗議の意を込めての行動でありました。
未来への決意
チームは、今後もプロフェッショナルかつ誠実に戦い続ける所存です。モータースポーツの信頼性向上を求め、安定したレース運営が行われることを強く望んでいます。また、ポノスとしても、モータースポーツの人気を支え、持続可能な環境を築くために貢献していく決意を新たにしています。
まとめ
ポノスRACINGの今回の決断には、さまざまな思論が込められています。選手やファンに対する感謝の気持ちを持ちながらも、モータースポーツの根底にある価値観を守るための行動だったと言えるでしょう。今後のレース運営に対し、透明性と公正を求める姿勢は、他のチームやファンにも影響を与えるかもしれません。ポノスRACINGの今後の活躍に期待したいところです。