旧月潟駅でのかぼちゃ電車修復完了式典
約92年前に誕生した「かぼちゃ電車」として親しまれてきたモハ11号が、ついに美しく修復され、一般公開されることとなりました。この記念すべきイベントは、旧新潟交通電車線の廃線後に保存されてきた記念車両の復活を祝うもので、地元住民にとっても大変嬉しいニュースです。
かぼちゃ電車とは?
「かぼちゃ電車」という愛称は、旧新潟交通電車線の駅舎跡である旧月潟駅(新潟市南区月潟2919)に保存されているモハ11号に由来します。
1999年4月に旧新潟交通電車線が運行を終了した際、地域住民や鉄道ファンたちがこの貴重な歴史的資料を残したいという強い願いから、モハ11号やモワ51、キ116の3両が静態保存されることが決まりました。その後、周囲は公園として整備され、地域の歴史を伝える重要なスポットとなりました。
保存活動とその成果
「かぼちゃ電車保存会」というボランティア団体が、かぼちゃ電車の保存活動を約25年間にわたり行ってきました。彼らは夏の日差しや新潟特有の湿潤な気候から車両を守るために工夫し、直面する錆や劣化と戦ってきました。
2022年10月には、車両移動機「アント」で久しぶりにかぼちゃ電車を走らせ、多くの来場者が集まり、大盛況のうちに完売という結果になりました。この成功に続いて、毎年地域の祭りに合わせて乗車イベントも開催され、人気を集めています。その人気は昨年の事前抽選制によって証明されました。
新潟市の修復活動
かぼちゃ電車は長年の保存活動による頑張りにもかかわらず、劣化が進んでいました。しかし、この度新潟市による大規模な修復工事が実施され、外観や内装が見事に復元され、さらに機能的にも大きな修復が行われました。これによりかぼちゃ電車は、地域にとって貴重な資源として新たに再評価されています。
記念式典の詳細
この修復を祝うため、記念式典が以下のとおり行われます:
- - 開催日: 令和7年7月27日(日)午前10時~
雨天決行、荒天時は中止
- - 場所: 旧月潟駅(南区月潟2919番地)
- - 主催者: かぼちゃ電車修復完了記念式典実行委員会
- - 内容:
- テープカット
- 車両公開
- 保存車両の歴史や修復内容の紹介
式典の後には、修復後の車両内部を見学することができ、修復の過程や意義についての説明も受けられます。これは地域住民や鉄道ファンにとって、特別な体験となることでしょう。
かぼちゃ電車は、多くの人々に愛され続けてきた地域のシンボルです。その姿が再び多くの人々に親しまれることを期待し、旧月潟駅での記念式典をぜひお見逃しなく!