北海道産材の新家具計画
2025-09-09 14:23:53

イトーキとカンディハウスが実現する北海道産材を用いた新たな家具開発

イトーキとカンディハウスが連携 – 北海道産材を活かした家具開発の新たな挑戦



株式会社イトーキ(本社:東京都中央区、代表取締役社長:湊 宏司)と株式会社カンディハウス(本社:北海道旭川市、代表取締役社長:染谷 哲義)が、地域密着型の家具開発プロジェクトを始動しました。両社は2024年から法人協業を開始し、北海道産材を活用したオフィスデザインにおいて新たな価値を創出することを目指しています。

新たな時代のオフィスを支える共同開発の背景


近年、出社することが再評価され、オフィスは単なる仕事場から、人的資本を最大化するための場所に変わりつつあります。この流れに伴い、企業は従業員の帰属意識を高めるための空間作りや、コミュニケーションを促進する設計が求められています。

これに応えるために、イトーキは長年培ってきた空間デザイン力を活かし、カンディハウスの地域材を使った美しい家具デザインでのコラボレーションを進めています。特に、北海道の豊かな自然が育んだ広葉樹の木目や温かい手触りは、オフィス環境に安心感をもたらし、企業のブランディングや従業員のウェルビーイングに結びついているのです。

隠れた成功例 – 荒井建設とのプロジェクト


この協業の第一弾として、北海道・旭川に本社を持つ荒井建設株式会社のオフィス改修プロジェクトが実施されます。2025年4月に計画されているこのプロジェクトでは、イトーキが全体の空間デザインや設計を担当し、カンディハウスの家具を使用することで、双方の強みを生かしたオフィス空間の提供が予定されています。

多様なコミュニケーションを促す空間として、打ち合わせブースやハイテーブル、小上がりスペース、仮眠できるエリアなどが設けられ、期待されています。すでに荒井建設からは「企業バリューの向上につながる」との好評を得ています。

持続可能な製品開発と製品化目標


現在、製材業界ではウッドショックによる輸入木材価格の高騰や、2024年度から施行される森林環境税の導入に伴い、地域材や国産材の需要が高まっています。このプロジェクトは、カンディハウスが製造過程で発生する北海道産材の端材や未利用材を活用し、新たな製品価値を生み出すことを目的としています。

2025年7月には、イトーキのデザイナーたちが実際に旭川を訪問し、カンディハウスの工場での現場視察や木材加工の実演を行いました。この機会を通じて、両社は木材の特性や歴史を学び、今後の製品開発に向けた重要なステップを踏みました。

未来への展望と計画


今後、北海道内のオフィス新築やリニューアル案件において、カンディハウスの家具がロビーやエントランス、待合スペースなどの企業の「顔」となる空間に提案されていく予定です。イトーキは、札幌ショールームやカンディハウスの直営店を活用して、具体的な設計図面や実物家具を用いた立体的なプレゼンテーションを行い、案件化率の向上を目指します。具体的には、年間4〜5件のプロジェクト受注を見込んでいます。

代表者のコメント


イトーキの湊社長は、カンディハウスとの連携を通じて地域材を活用したサステナブルな空間作りを進め、快適で誇りを持てる職場環境の実現に取り組む意気込みを語ります。

カンディハウスの染谷社長も、良質な北海道材を生かした製品が心地よいオフィス空間に寄与することを期待しています。

イトーキと旭川の密接な関係


旭川は「旭川家具」というブランドで知られる国内有数の家具産地です。イトーキはこの地の企業や自治体との相互作用を通じて、地域資源を活かした新たな家具作りを進めてきました。

今回の取り組みをきっかけに、地域材の可能性を最大限に引き出し、全国へと広がる持続的な価値を創造する意欲が伝わります。

今後も、イトーキとカンディハウスのコラボレーションを注目しながら、オフィス空間の新たな変革を見守っていきたいところです。


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会社情報

会社名
株式会社イトーキ
住所
東京都中央区日本橋2-5-1
電話番号

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