カリモク家具が国際的なデザイン賞を受賞
愛知県に本社を構えるカリモク家具株式会社が、東京・西麻布のKARIMOKU RESEARCH CENTERで開催された展示『The Age of Wood』で、国際的なデザインアワード「Dezeen Awards 2025」において「Exhibition design (interior) of the year 2025」を受賞したことをお知らせします。
受賞の背景
このアワードは、ロンドンを拠点にしたデザインメディア〈Dezeen〉が主催しており、建築やインテリアデザイン、プロダクトデザイン、サステナビリティなど多様なカテゴリーで優れた作品を表彰しています。受賞作品は、美しさ、革新性、社会的意義を評価基準として、多くの専門家によって慎重に審査された結果選ばれました。
『The Age of Wood』は、カリモク家具の「KARIMOKU RESEARCH」プロジェクトの一環で、デンマークのデザインスタジオChristian+Jadeとのコラボレーションで制作されました。この展示は、人間と木との古くからの関係性を探求し、木をテーマにさまざまなオブジェクトを通じて表現しています。
展示の内容
展示では、11点の独自のオブジェクトが用意され、「静かな美しさ」を持つ空間が演出されました。特に、木材の特性を活かした立体物や、経時変化を観察できる作品が来場者の関心を集め、「木の時間」を感じさせる体験を提供しています。また、壁一面を埋め尽くすオブジェクトたちは、木の標本の展示としても秀逸で、木材の魅力を最大限に引き出しています。
展示に寄せられた評価からは、「教育的でありながら詩的な表現」や、「素材研究に対する人間的なアプローチ」が光り、訪問者に木のライフサイクルや循環の重要性についての新しい視点を与えました。
Christian+Jadeの視点
Christian+Jadeは、森と人間の関係について「森の運命は、人間の運命と本質的に結びついている」と述べています。この展示は、古くからの人間と木との結びつきが、現代においても新たな意味を持ち、進化し続けていることを示しています。
彼らは、伝統工芸と現代デザインを融合させ、樹木や素材の歴史を顕在化させる試みを行っています。來場者は、森林とともに生きる喜びを再認識し、木材の無限の可能性を感じながら、持続可能な未来を考える機会を得ることができます。
KARIMOKU RESEARCHの目的
「KARIMOKU RESEARCH」は、カリモク家具が掲げる「木とつくる幸せな暮らし」という理念に基づくプロジェクトであり、家具の開発だけでなく、木工に関する新しい可能性を探求しています。異なる文化や世代と連携し、木の持つ魅力や可能性を広げることを目指しています。
結論
カリモク家具が受賞したこの展示は、ただのインテリアデザインにとどまらず、人間と木の深い関係についてのメッセージを届けています。そしてこれからも、木材とともにある生活を通じて、私たちがより豊かな暮らしを実現できるような提案を行っていくでしょう。