北國銀行とSoft Spaceが手掛ける新しい決済ソリューション
株式会社北國フィナンシャルホールディングス(北國FHD)の子会社である株式会社北國銀行と、マレーシアのフィンテック企業Soft Spaceが共同で新型のキャッシュレス決済ソリューション、いわゆるSoftPOS(ソフトポイントオブセール)を開発することを発表しました。この新しい取り組みは、銀行が提供する金融サービスの幅を広げる革新的な一歩として注目されています。
SoftPOSとは?
SoftPOSとは、通常のスマートフォンやタブレットを安全な決済端末として活用する技術です。このソリューションにより、事業者は専用の決済端末を導入する必要がなくなり、手軽にキャッシュレス決済を受け入れることが可能となります。これにより、多くの中小企業がデジタル決済にアクセスしやすくなり、さまざまな利便性を享受できるようになります。
主要な特長
1.
専用端末不要: Androidのスマートフォンやタブレットが、そのまま決済端末となるため、導入コストを大幅に削減。
2.
多様な決済方式に対応: Visaをはじめとする多数の国際決済ネットワークにのっとったタッチ決済、およびQR決済が利用可能。
3.
預金型ステーブルコイン「トチカ」を使用: トチカは日本円によって裏付けされた信頼性の高いデジタル通貨で、消費者は専用アプリ「トチツーカ」を使って安全に支払いを行えます。
4.
最新のセキュリティ基準に準拠: SoftPOSは、業界標準のモバイル決済セキュリティ基準であるPCI MPoC(Mobile Payments on COTS)に従い、安心して利用できます。
期待される影響
このソリューションは特に中小事業者のデジタル決済の導入を後押しする役割を果たすと期待されています。経済活動が多様化する現代社会において、キャッシュレス化は不可欠な流れとなっており、この取り組みが地域経済の活性化につながることが期待されています。また、北國銀行とSoft Spaceは、このソフトウェアを2025年度中に正式に提供する予定です。
企業のコメント
北國FHDの社長、杖村修司氏は、「私たちはデジタル推進による地域の生産性向上に力を入れてきた。この度、Soft Spaceと共に画期的なサービスを導入できることを嬉しく思っている」とコメントしています。
Soft SpaceのCEO、Joel Tay氏も、「北國FHDとの協力によって、この革新的なソリューションを提供できることを誇りに思っている。これは決済手段の未来を示すものだ」と述べています。
北國FHDとSoft Spaceの背景
北國フィナンシャルホールディングスは、地域社会に根ざした総合金融サービスを提供する企業で、持続可能な成長を目指しています。一方のSoft Spaceは、非接触決済やeウォレットサービスを展開するフィンテック企業として、世界中の金融機関にサービスを提供しています。両者のコラボレーションによって生まれる新たな決済ソリューションは、今後のビジネス環境に大きな影響を与えることが期待されています。
まとめ
今後の動向に注目が集まるこのSoftPOSソリューションは、地域経済のデジタル化を促進し、事業者と消費者の双方に新たな価値を提供することでしょう。2025年のサービス開始が待ち遠しいです。