量子化学の新たな挑戦
認定NPO法人「量子化学研究協会研究所」は、量子化学の理論とその実践を進めるためのプロジェクトを立ち上げました。このプロジェクトは、自然界の微視的な現象を支配するシュレーディンガー方程式の解明に焦点を当てています。クラウドファンディングプラットフォーム「READYFOR」を通じて、2025年6月1日まで支援を募っており、その活動の目的や意義を深く掘り下げていきます。
開発の背景
化学や生物の現象を予測するためには、巨視的な世界を支配するニュートン方程式とは異なり、微視的な世界の運動を記述する量子力学の理解が不可欠です。特に、シュレーディンガー方程式は分子や生体の運動を詳しく描写しますが、その解読は長い間、科学者たちの大きな課題でした。しかし2004年、中辻博氏が発表した自由完員関数理論(Free Complement Theory)によって、この方程式を精密に解く方法が確立されました。
プロジェクトの特徴
この新しい理論の利点は、物質や生物の挙動を非常に高い精度で予測できる点です。例えば、ヘリウム原子のエネルギーを40桁以上の精度で予測し、リチウム分子Li2の9つの電子状態を実験とほぼ同等の精度で再現しました。これにより、実験では見えなかった現象に関する新たな知見も得られるようになっています。 これまでにない精度での化学現象の予測は、物質科学、生物学など多くの分野に応用可能です。
さらなる発展を目指して
本プロジェクトの最終的な目標は、量子化学の理論をより使いやすくし、さまざまな分野に活かすための基盤を築くことです。具体的には、科学や工学、生物学などの応用分野においても、高い予測精度を持つ理論を提供することを目指しています。 これにより、化学の未来に革新をもたらすことが期待されます。
リターン内容
プロジェクトを支援していただいた方々には、さまざまな特典が用意されています。寄附を行った場合、所得税や相続税、法人税から最大50%の控除を受けることができます。また、量子化学研究協会が発行する機関誌「量子の世界」や、特別イベントへの招待などもあります。
プロジェクト概要
- - プロジェクト名: 化学・物質・生物の支配方程式神の方程式を解いて化学を予言する
- - 実施期間: 2025年3月3日〜6月1日
- - プロジェクトページ: READYFOR
法人概要
量子化学研究協会は、科学技術の発展に寄与する活動を行っています。2006年に設立され、現在も研究の発展と成果の国際的な公表に尽力しています。所在地は京都市で、ますます発展する量子化学の分野でのリーダーシップを発揮することを目指しています。
- - 法人名: 認定NPO法人 量子化学研究協会・研究所
- - 代表者: 所長 中辻 博
- - 所在地: 京都市左京区吉田河原町14
このプロジェクトを通じて、量子化学の新たな可能性が切り開かれることを期待しましょう。