鳥取でドローン配送実験成功
2022-12-08 16:00:32

鳥取市でドローン配送の実証実験成功!エアロセンスのVTOL型ドローンが活躍

鳥取市でドローン配送の実証実験が成功!~エアロセンスのVTOL型ドローンがその能力を証明~



鳥取県鳥取市において、医薬品と食料品の輸送を目的とした画期的なドローン配送の実証実験が実施され、大きな成功を収めました。この実験で中心的な役割を果たしたのが、エアロセンス株式会社が提供したVTOL(垂直離着陸)型ドローン「エアロボウイング」です。

この実証実験は、鳥取県デジタルグリーン物流推進補助金を活用した、県内初の試みとして注目を集めました。2022年10月中旬に第1回目が実施され、今回が2回目の実験となります。実験にはエアロセンスの他にも、株式会社NEXT MOTION、有限会社徳吉薬局、株式会社トルビズオン、鳥取県、鳥取市といった様々な企業や団体が参加し、地域連携によるドローン物流の実現を目指しました。

前回の試験では、マルチコプター型のドローンを用いて約5kmの距離を約10分という短時間で医薬品の輸送に成功しています。しかし、今回の実験では、より長距離かつ短時間での輸送を目指し、VTOL型ドローンの「エアロボウイング」が採用されました。

「エアロボウイング」による輸送ルートは大きく2つ設定されました。1つ目は、千代川河川敷(古市スポーツ広場)からトリノス神戸(旧神戸小学校)までの約11km、もう1つはトリノス神戸から鳥取市立江山学園までの約5.3kmです。11kmのルートでは医薬品、5.3kmのルートでは食料品を輸送しました。

結果は、まさに目覚ましいものでした。約11kmの距離を約13分、約5.3kmの距離を約8分という驚異的な速さで輸送に成功したのです。この結果から、長距離かつ短時間での物資輸送において、VTOL型ドローンが非常に有効であることが実証されました。

エアロセンスの「エアロボウイング」は、国内ドローン業界で初めてとなる垂直離着陸型固定翼ドローンとして、2020年10月に発売されました。既に、広域・長距離での監視業務など、様々な企業や自治体で活用され、その高い性能と信頼性を証明しています。最大航続距離50km、最高速度100km/h、最大積載重量1kgというスペックは、長距離・短時間輸送に最適です。

今回の実証実験を通して、ドローン配送の実現性、課題、採算性などを多角的に検証すると同時に、地域住民へのドローンに対する理解と受容度を高めるための活動も継続していく予定です。

エアロセンスは、これまで環境省や国土交通省などが実施した数々の物流実証実験に協力し、高い機体性能と信頼性を認められています。2022年12月5日の改正航空法施行により、有人地帯における目視外飛行が解禁されたことを受け、エアロセンスは今後も同様の実験に積極的に協力することで、ドローン物流の普及と社会実装に貢献していくことを表明しています。

今回の成功は、鳥取市のみならず、日本のドローン物流業界全体にとって大きな一歩となるでしょう。今後、ドローン配送が私たちの生活にどのように浸透していくのか、注目が集まります。

会社情報

会社名
エアロセンス株式会社
住所
東京都北区田端新町1-1-14東京フェライトビル
電話番号
03-3868-2551

トピックス(IT)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。