障がい者専用アプリ「IRODORI」の登場
障がい者が友達や恋人を作るための新しいスマートフォンアプリ「IRODORI」が、2023年11月上旬にリリースされます。このアプリは、障がいをお持ちの方や障がいに理解のある方々が気軽にコミュニケーションを図り、良い関係を築けるよう、特別に設計されています。
アプリの特徴
「IRODORI」には、いくつかの重要な特徴があります。まず一つ目は、障がいに理解のある人と安心して出会えること。入会時には、身体障害者手帳や精神障害者手帳の提示が必要で、さらに不適切な投稿を防ぐための常時監視体制が整っています。このように、安全性に配慮した運営がなされています。
二つ目は、アプリ内の機能です。LINEのようなグループチャット機能を通じて、同じ趣味や関心を持つ人々と話したり、Clubhouseのように声でコミュニケーションを取ることも可能です。これにより、参加者同士が自然に親しみを持つ機会が増えます。もちろん、男女のマッチング機能も搭載されていますので、恋愛のチャンスも広がります。
三つ目は、シークレットモードなど、プライバシーを守るための機能が充実している点です。顔を出すことに抵抗を感じる方でも安心して利用できるよう配慮されています。
背景にある社会的課題
近年、新型コロナウイルスの影響で人との接触が減少し、特に障がいを持つ方々にとっては社会的な孤立が深刻な問題となっています。開発者の結城氏は、約50人の障がい者からの意見を基に、このアプリを開発しました。多くの方が初対面での会話に対する不安や障がいを公表することに対する恐れを抱えていることが明らかになり、これらの障壁を取り除く場の必要性を感じました。
「IRODORI」は、最初から自らの障がいをオープンにし、率直なコミュニケーションができる空間を提供することで、人々の友情や恋愛を後押しします。友情が生まれることで、孤独感が和らぎポジティブな生活へとつながることを目指しています。
開発者の情熱
結城氏は、自身も理解を得られない孤独感を経験した一人です。幼少期に発達障害の可能性を指摘された彼は、同年代の友人たちに理解されず、苦しい時期を過ごしました。しかし、大学1年生の時に心を打ち明けられる友人に出会ったことで、人生が好転したと語ります。この経験をもとに、少しでも誰かの助けになれればとの想いから「IRODORI」の開発に取り組みました。
クラウドファンディング実施中
「IRODORI」の成功には、多くの人々の協力が不可欠です。そのため、現在、運用資金と広告費を集めるためにクラウドファンディングを行っています。
実施開始から、10月21日現在で達成率は62%まで進んでいます。引き続き、皆様の支援をお待ちしております。
会社概要
障がい者のコミュニティを豊かにする「IRODORI」に、ぜひご期待ください。