中高生の音声通話実態調査
LINEヤフー株式会社が実施した「LINEリサーチ」により、日本の中高生の音声通話の実態が明らかになりました。700万人以上のアクティブな調査パネルを活用したこの調査は、全国の中高生に焦点を当て、通話の頻度や通話相手、通話の内容に関する詳細なデータを提供します。
音声通話を行う中高生の実態
調査結果によると、中高生の約4割は週に1日以上音声通話を行っていることがわかりました。特に男子中高生では、この割合が5割を超え、女子の4割強と比較して高い傾向にあります。また、注目すべき点は、女子中学生の約15%が「通話をまったくしない」と回答していることです。
通話の相手は?
通話相手に関する調査では、全体で「同じ学校の友だち」が最も多く、男子中学生において約75%がその相手を選んでいます。それに続くのは「母親」と「父親」で、特に女子中学生では「母親」との通話が6割を超えています。これに対して、高校生になると通話相手が変化し、特に男子高校生が「別の学校の友だち」との関係を強めています。
通話の内容と時間
友達との音声通話では、男子中高生は「趣味」を話題にすることが多く、女子中高生は「友達のこと」をよく話す傾向にあります。また、話す時間においても興味深い結果が得られました。男子中高生の中には通話時間が「5分未満」とする回答が多かったのに対し、女子中高生では「2時間以上」とする回答が上回る結果となりました。
通話の内容の多様性
男子中学生が話すトピックでは「趣味」が最も高く、続いて「勉強」、「約束や連絡に関すること」が挙げられています。女子中学生は「友達のこと」に多くの時間を割いており、彼女たちが多様な話題を持っていることがわかります。
高校生では、男子が「趣味」を中心に話すのに対し、女子は「学校で起きた出来事」が主要なテーマとなります。特に女子高校生は、恋愛や将来についての話題も多く含んでいるため、幅広い議題でのコミュニケーションが見られます。
ビデオ通話の実態
興味深いことに、中高生のビデオ通話利用は音声通話と比較して極めて低い結果が出ました。約4割の中高生が「ビデオ通話をまったくしない」と答え、特に中学生の方がビデオ通話の頻度が高いものの、全体的にはその利用が少ないことがわかりました。音声通話が盛んに行われる一方で、ビデオ通話の利用は根付いていない現状が浮き彫りになりました。
まとめ
この調査から、中高生の音声通話が主に友人や家族との親密なコミュニケーション手段として機能していることが見えてきました。また、男女での話題の違いや家族とのコミュニケーションの重要性も浮き彫りになりました。これらの結果をもとに、今後のコミュニケーションのトレンドを把握し、さらなる研究や分析が期待されます。