小学生による「スポーツの秋」意識調査の結果
株式会社ベネッセコーポレーションが実施した、全国の小学3~6年生7,182人を対象とした「スポーツの秋」に関する意識調査が注目を集めています。この調査は、運動習慣や憧れの選手についての子どもたちの声を探り、我々が抱えるスポーツへの関心や楽しむ姿を映し出しています。特に、「スポーツの日」に合わせて実施されたこの調査は、子どもたちがどのようにスポーツに親しんでいるのかを明らかにする貴重な機会となりました。
好きなスポーツ、男子は野球とサッカー、女子は水泳とダンス
調査結果によると、男子の最も好きなスポーツは「野球」、続いて「サッカー」という回答が多く挙がりました。特に野球は、その人気が根強く感じられます。また、女子では「水泳」が1位、2位には「ダンス」、3位には「バスケットボール」が選ばれました。この結果から、スポーツだけでなく、フィットネスや楽しさを求める声も伺えます。
「これから挑戦してみたいスポーツ」についての意見も調査され、男子では野球とサッカーの人気が見られる一方、女子では驚くことに「サッカー」が1位となり、さらに「テニス」が新たにランクインしました。これにより、スポーツに興味を持つ幅広い傾向が見えるようになりました。
憧れの選手は圧倒的1位で大谷翔平選手
大谷翔平選手が「あこがれのスポーツ選手」で圧倒的な支持を集め、1位となりました。子どもたちからは「55号ホームランを達成したから!」、「不可能をやり遂げる姿が素晴らしい」などの意見が寄せられ、実際に回答した子どもたちの7人に1人が彼の名前を挙げています。2位には北口榛花選手、3位には早田ひな選手が続き、彼らもまた世界で活躍する姿が評価されていることが窺えます。
週に運動する子どもたちの実態
さらに、「週にどのくらいスポーツをしているか?」という質問には、31.6%の子どもが「週に2〜3日程度」と回答しました。「ほぼ毎日」スポーツをしているという学校外での運動習慣を持つ子どもも23.1%おり、一方で「ほとんどしない」との回答も17.9%に達しています。このことから、運動習慣がある子どもとそうでない子どもとの「二極化」が浮き彫りになっています。
スポーツの楽しみと大変さ
スポーツを行う際に「一番楽しい瞬間」を尋ねると、「勝ったとき」との回答が多数見られました。また、「友達と協力してできる瞬間」や「体を動かすこと自体が楽しい」という意見も多く寄せられました。一方、「練習がきつい・つらい」と感じている子どもたちが多いことも明らかになり、運動には楽しさと共に進歩や負担が伴うという現実も垣間見えます。
運動会の実施時期の変化
運動会の実施時期についての話題も興味深いところです。「運動会はいつ頃実施されると良いか」という問いには、多くの子どもが「5〜6月」と回答しました。最近では猛暑の影響から、江戸川区や他の地域では運動会を秋に移す学校が増加していることがわかります。開放的な運動環境を享受できるための適切な時期の模索が行われているようです。
今後の取り組み
進研ゼミ 小学講座の責任者である水上宙士氏は、「スポーツを通じて体験する喜びや協力の重要性は、勉強と同じくらい子どもたちにとって大切な学びの一部」と述べています。また、運動会の時期の変更など、子どもたちの健康と安全を守る工夫が進んでいることも評価されています。今後も進研ゼミ 小学講座は、子どもたちの声を基にした取り組みを支援し続けることでしょう。
以上のデータは、株式会社ベネッセコーポレーションが実施したもので、今後も教育現場での活用が期待されます。子どもたちの生の声を通じて、スポーツや運動に関する関心がさらに高まることを願うばかりです。