株式会社ジゴワッツが、インドの製品エンジニアリング企業VVDN Technologies Pvt. Ltd.とEV充電インフラに関する戦略的パートナーシップ契約を締結しました。
この新たな提携は、インドの急速に拡大するEV充電市場をターゲットとし、将来的にはASEANや中東、欧州などの地域への展開を見据えています。ジゴワッツは、これまで国内外で培った技術を背景に、充電環境の整備を進めるとともに、現地企業のVVDNの製造技術やネットワークを活用して、コストパフォーマンスと品質を兼ね備えたサービスを提供することを目指しています。
2025年内の公表予定のベトナム企業との提携に続くこの動きは、ジゴワッツの海外展開における重要なステップであり、インド市場におけるEV普及の促進に寄与するものとなります。
インド市場の期待
インド政府は「2030年までに新車販売の30%を電気自動車(EV)にする」という大きな目標を掲げています。充電インフラ整備を進めるためには、政府の支援が不可欠であり、インフラの質も重要とされています。2024年からは、急速な充電ステーションの増加が見込まれ、充電インフラ市場は年平均30~40%の成長が予想されています。
ジゴワッツの強み
ジゴワッツは、EV充電器のハードウェアと、課金管理・エネルギーマネジメントといったソフトウェアを一体的に提供できる数少ない企業の一つです。自社開発した小型高性能充電器「Ella」や産業用の充電器、ならびにクラウド型課金管理プラットフォーム「PIYO CHARGE」を活用し、運用・管理に至るまでワンストップでサポートしています。これにより、設置業者は複数のベンダーとやり取りする負担を軽減し、スムーズな導入が可能になります。
戦略的協力の内容
今回の提携契約では、ジゴワッツが提供するEV充電器の製造とグローバル展開に向けた協力体制を構築。VVDNとの協業により、インド市場を皮切りに、さらなる充電インフラの整備を進めていく計画です。
今後の展望
ジゴワッツは、インドでの量産や技術の普及を進めつつ、インド市場での経験を基にした技術と運用のノウハウを他地域に展開するつもりです。他国でのEV普及促進策が進む中、多様なニーズに応える充電ソリューションの拡充に努め、世界のユーザーにとってより快適なEV利用環境の整備に寄与します。
会社紹介
株式会社ジゴワッツは、日本国内で最小のEV充電器「Ella」や、一般財団法人日本自動車研究所から認証を受けたEV充電器などを開発・販売している企業です。また、2019年からはEV充電サービス「PIYO CHARGE」を展開し、業界の発展に寄与しています。このように、ジゴワッツは多面的なアプローチでEV充電市場に貢献しています。