介助犬支援のチャリティープロジェクト「時の便り」
株式会社ヒューマンネットワークが、介助犬の育成を支援し、さらなる啓発活動を促進するための新しい取り組みとして「時の便り」をクラウドファンディングで販売することを発表しました。このプロジェクトは、10年間保管された手紙や写真を未来の希望日に届けるというもので、特別な意義を持つ商品です。
募集期間と概要
プロジェクトの募集期間は2024年7月23日から9月11日まで。クラウドファンディングサイト「READYFOR」にて、目標金額は10万円に設定されています。参加者は、未来の自分や大切な人への手紙を贈ることができ、その時の思いを込めたメッセージを未来に届けることができます。
こちらのリンクから詳細を確認できます。
「時の便り」とは?
「時の便り」は、出産や入学、卒業など人生の節目に送ることができる特別な手紙です。申込手順は簡単で、未来に伝えたいメッセージや写真を用意し、指定の申込書に記入して送付する形式です。お届けは日本郵便によるもので、専用ファイルにて大切に保管されます。
介助犬の重要性
介助犬とは、身体障害者に対するサポートを行うために特別に訓練された犬のことを指します。彼らは障害者の日常生活を支える重要なパートナーであり、さまざまな場面で助けを提供します。介助犬ができることには、物を拾ったり、緊急時に連絡手段を確保したり、車いすを引いたりするなど多岐にわたります。
しかし、日本国内で活動している介助犬の数は2024年4月現在で59頭に過ぎず、15,000人以上の人々が必要としています。この現状から、介助犬の育成には多くの方々の寄付が不可欠であり、約90%の費用が皆様の支援によって賄われています。
認知拡大のための活動
ヒューマンネットワークは、介助犬や障害者が持つ環境の課題を広く認知してもらうことが大切だと考え、様々な啓発活動を行っています。ショッピングセンターやフリーマーケットでの募金活動を通じて、介助犬の意義や必要性を紹介し、多くの方に理解を深めてもらうことを目指しています。
介助犬との出会い
このプロジェクトの発起人でもある加藤司紀氏は、2020年にテレビ番組で介助犬に出会い、その存在や役割についての理解を深めていきました。介助犬は通常、約10年の任務を果たした後に引退します。その間、障害者と共に様々な経験を積んでいく中で、彼らの無垢な姿を多くの人と共有したいという思いから、このチャリティ商品「時の便り」の製作が決定されました。
プロジェクトの返礼品
クラウドファンディングへの参加者には「時の便り」以外にも、シンシアの丘見学の優先予約券や介助犬のポストカードなど、さまざまな返礼品が用意されています。また、寄付のみの受付も行っています。
未来を担う社会への願い
加藤氏は、介助犬の環境における数々の課題から、正しい情報の普及が必要だと強く感じています。このプロジェクトを通じて、誰もが安心して日常生活を送れる社会を目指し、引き続き努力していくとのことです。
このチャリティプロジェクトへの参加は、介助犬の未来を支え、障害者支援の一助となるだけでなく、私たち自身の社会的な意識を高める貴重な機会です。未来への手紙を送りながら、ぜひこの活動に参加してみてはいかがでしょうか。