宇久高校初の「Ukuサイエンスパーク」で離島留学の新たな体験を提供

宇久高校が提供する新たな学びの機会

令和7年度、宇久高校が新設する「Ukuサイエンスパーク」で、全国の中学生を対象とした「体験入学・宿泊体験」のプログラムが初めて開催されます。このイベントは、7月26日から8月24日の間に実施され、最大で2日間、離島の環境を体験できる貴重な機会です。

高校生の離島留学制度とは

長崎県における高校生の離島留学制度は、平成15年度に始まり、これまでに1,000名以上の生徒が参加してきました。目的は、自然豊かな環境の中でスポーツや語学、そして「生きる力」を育むことです。また、令和8年度からは新たに自然科学分野を目指す人材の育成も始まります。このように、離島での学びを通じて、生徒たちが自分の興味や意欲を広げることが期待されています。

体験入学・宿泊体験の詳細

この体験プログラムは、参加者が実際に学校生活を体験し、島外からの参加者が宿泊を通じて地域の文化を理解することを目的としています。プログラムの内容は多岐にわたり、学校紹介や授業体験、在校生との交流、しま親宅見学、さらには自然体験活動などが含まれています。

実施学校と参加方法

対象校は宇久高校をはじめ、対馬高校、壱岐高校、五島高校、五島南高校、奈留高校の6校です。参加希望者は、各校のHPなどから申込むことができ、長崎県が中学生とその保護者の交通費・宿泊費を補助します。これにより、経済的な負担を軽減し、より多くの生徒が参加しやすくなっています。

申込締切日は学校によって異なるため、事前に確認が必要です。特に、壱岐と五島では7月4日、対馬では7月10日、他の学校でも7月中の締切があります。

卒業生の声

この制度を利用した卒業生の浦真由紀さんは、奈留高校への体験入学がきっかけで、すぐにその魅力に引き込まれ、地元から離島へ移りました。

振り返ると、ホームステイ生活が特に印象的で、最初は不安だったものの、ルームメイトやホストファミリーとの交流から多くのことを学びました。今では五島市役所に就職し、地域の課題解決に貢献を目指して取り組んでいます。