新電元工業が次世代MOSFET搭載のパワーモジュールを新発売
電動モビリティの需要が高まる中、新電元工業がモータ駆動インバータ回路用のパワーモジュール「MG031シリーズ」を発表しました。これは、高電圧バッテリーの普及に伴い、大電流や軽量化を求められるモビリティ市場に対して、そのニーズに応える製品です。
MG031シリーズの特長
本シリーズは、車載および産業機器用途に特化したパワーモジュールです。以下の特長があります:
1.
オン抵抗の低減と高い定格電流
新たに導入された次世代MOSFETを搭載し、オン抵抗を従来品より22%低減しました。これにより定格電流は1.35倍に向上し、大電流が必要とされる機器にも十分対応可能です。
2.
低ノイズ特性の実現
従来のパワーモジュールと比較してノイズを大幅に抑制。新しいMOSFETは低Ron・低ノイズ特性に優れており、安全性の向上にも寄与します。
3.
実装面積の削減
高集積化によって実装面積を約60%削減したため、設置が容易で、スペースの制約がある場面でも適応可能です。
4.
信頼性の向上
Cuクリップによる内部接続構造を採用しており、接続の信頼性を高めています。接合部の温度(Tch)は175℃まで保証され、車載品として求められる信頼性を確保しています。
用途と市場ニーズ
MG031シリーズは、小容量モータの補器系など、さまざまなモータ駆動用途に対応しています。電動モビリティやその他の交通機関の進化には、このような高性能で信頼性の高いパワーモジュールが欠かせません。
新電元工業は1949年に設立され、パワー半導体やスイッチング電源など、パワーエレクトロニクス分野において多くの革新的な製品を提供してきました。同社の技術力は、半導体、回路、実装の融合により、持続可能な社会の実現に向けて進化し続けています。
結語
モータ駆動インバータ回路用の新しいパワーモジュール「MG031シリーズ」は、次世代MOSFETを採用し、小型・軽量ながらも高性能を実現した製品です。このような新技術の開発は、電動モビリティ市場における成長を強力にサポートすることでしょう。詳細や製品については、新電元工業のウェブサイトを訪れてみてください。